「野卑」の意味
礼儀を欠き粗野で卑しいこと
小説での「野卑」の使い方
...言ひ草が野卑になる事を恐れて之を思ひきらう――現にゐるかも知れない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...いよいよ御来迎(ごらいごう)?」「来たね」というような野卑な言葉が...
有島武郎 「或る女」
...野卑な悪写実に走らずして...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...あの頃よりさらに荒(すさ)んで野卑な酒飲みになり...
太宰治 「人間失格」
...彼らの野卑さを彼もあまり好まず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生活が野卑なものであろうとなかろうと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...半ば習慣的に繰返される野卑なる哀音も...
中里介山 「大菩薩峠」
...言葉が野卑に過ぐる...
中里介山 「大菩薩峠」
...またすこぶる野卑(やひ)なる意味を含(ふく)ませることもある...
新渡戸稲造 「自警録」
...それが過ぎると、剛情で、野卑で、ひねくれて、陰険で、手に負えないようになってしまいました...
久生十蘭 「キャラコさん」
...野卑な弥次が飛んで...
火野葦平 「花と龍」
...何も知らずに野卑な方言などを使ふのを...
牧野信一 「熱海線私語」
...あたかも東洋の美術に心酔する者が西洋の美術を以て尽く野卑なりとして貶(へん)するが如し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...野卑なる俳諧も当時の嗜好(しこう)に合していたく世の持て囃(はや)す所となり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...すなわち野卑なおどけた愚作のまんなかで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...野卑であっても気持のきれいな男が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...風俗野卑なりなどと書く紀行家に言わせると...
柳田国男 「雪国の春」
...一ノ二「莫迦ッ、そんな事が出来ねエのか、間抜けめ!」親方は、野卑な言葉で、そう呶鳴(どな)ると、手に持った革の鞭で、床をビシビシ撲りつけながら、黒吉(くろきち)を、グッと睨みつけるのだった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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