...彼の言葉が重畳して聞こえた...
...デザインに重畳する形状が盛り込まれている...
...この文書には重畳印刷が使用されています...
...玄関に靴を重畳することは避けてください...
...このアート作品は、色彩やテクスチャーを重畳させることで完成された...
...諸山岳の重畳するを見渡せば...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...あんなことを言(い)ったのは私(わたくし)が重畳(ちょうじょう)悪(わる)うございました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...山岳重畳して到るところ天然の障壁をなし...
太宰治 「津軽」
...相当に重畳(ちょうじょう)たる山岳の起伏はあっても...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...実に幾層にも幾層にも念入りにいろいろの層が重畳している...
寺田寅彦 「軽井沢」
...十四等の音から成る詩句が色々に重畳しているというだけしか分りかねる...
寺田寅彦 「短歌の詩形」
...西(にし)は重畳(ちょうじょう)たる磐城の山に雲霧(くもきり)白く渦(うず)まいて流れて居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...池には蓮の葉が青々と重畳して...
豊島与志雄 「父の形見」
...」黒雲はその厚みが測り知れないほど重畳していた...
豊島与志雄 「波多野邸」
...その外に数枚の結晶の重畳というような各要素の複雑な組合せと思えば先ず良い...
中谷宇吉郎 「雪」
...南は嶮山重畳のモン・ブラン群(マシッフ)と...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...また重なることも嵩(カサ)というからあるいはそれを重畳の意味にとらんでもあるまい...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...一夜例の如く発熱詩の如く偈(げ)の如き囈語(げいご)一句二句重畳(ちょうじょう)して来る...
正岡子規 「墨汁一滴」
...昔は何地(いずく)の人も迷信重畳しおり...
南方熊楠 「十二支考」
...伊沢家へ御養子御熟談相整重畳愛度奉存候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「見よ隴西(ろうせい)の諸郡から、長安へ行くには、かならず通らねばならぬ地勢にあることを、しかも、前は渭水(いすい)にのぞみ、うしろは斜谷に靠(よ)り、重畳の山、起伏する丘、また谷々の隠見する自然は、ことごとくみな絶好の楯であり壁であり石垣であり塹壕(ざんごう)であり塁(るい)である...
吉川英治 「三国志」
...山また山の重畳(ちょうじょう)なので...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ重畳(ちょうじょう)たる山また山が阻(はば)めている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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