...この空の重囲(じゅうい)におちいっても...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...四周敵の重囲下にある孤立無援の独逸駆逐艦が...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...敵の重囲の中にゐてもびくともするものではない...
田山録弥 「くつは虫」
...この悪魔の重囲の中から...
夏目漱石 「明暗」
...鳥居強右衛門(とりいすねえもん)が万苦(ばんく)を冒(おか)して重囲を潜(くぐ)り...
新渡戸稲造 「自警録」
...重囲にかこまれた...
吉川英治 「江戸三国志」
...その重囲を、一角から斬りくずして、彼の身を救って出たのは、彼の弟夏侯淵(かこうえん)であった...
吉川英治 「三国志」
...文醜(ぶんしゅう)などを斬り白馬の重囲を蹴ちらして彼の頽勢(たいせい)を盛り返したなど――その報恩としてやったものでござる...
吉川英治 「三国志」
...重囲の中に残されているのを知ると...
吉川英治 「三国志」
...敵軍の重囲におち給うて...
吉川英治 「三国志」
...蜀兵の重囲は張飛の部下をみなごろしにしてしまった...
吉川英治 「三国志」
...――宮は身をもって敵の重囲からのがれた...
吉川英治 「私本太平記」
...よくこんな重囲の中をここへ来られたな」「てまえの前身が前身ゆえ...
吉川英治 「私本太平記」
...千早は敵の重囲のなかで...
吉川英治 「私本太平記」
...新田がたの重囲に持ちこまれて...
吉川英治 「私本太平記」
...重囲の中に捕えられてしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...待ちもうけていた敵の重囲の中核に陥(お)ちつつ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ふたたび重囲の阿波を逃れ出なければならない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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