...阿波守重喜(しげよし)が大阪表の別荘――いわゆる安治川のお下屋敷...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...御明敏な重喜公、それに、不肖(ふしょう)三位有村が帷幕(いばく)にあっていたしますこと」「ははははは……」と、それまで黙っていた阿波守は、いじけずにして濶達(かったつ)で、若々しい居候の言葉が気に入ったらしく哄笑(こうしょう)した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「ウム」と左手へ引っ提げた重喜(しげよし)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...阿波守重喜ハッタと庭面(にわも)を睨(にら)みすえた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...臆(おく)する色もなく重喜の面(おもて)を見上げた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...重喜も承知しておりますが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...重喜のすぐ先代をみても...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...この有村が引っ縛(から)めてまいる所存」「はははは」重喜は愉快そうに笑った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...阿波守重喜(あわのかみしげよし)だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...重喜の眸(ひとみ)は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...三層楼のやぐらの上に、重喜とならんで、かれも姿をたたせると、その憂(うれ)いなき栄養に肥えた紅顔は魚のごとく溌剌(はつらつ)とし、海を見れば、おのずから禁じ得ぬもののごとく、自作討幕の詩を、いい気もちで微吟(びぎん)しだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...黙然(もくねん)としている重喜へ義務のようにいった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...別に気にかけない重喜も大名だが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...重喜をはずして時々妙にからみあった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「気分が悪い」といって、重喜は、今手にとった早状(はやじょう)を一読すると、それを三位卿に渡し、自身は近習(きんじゅう)の者と一緒に、望楼を下りていった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...仰むけに寝かされた重喜の顔だけが青白かった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...重喜(しげよし)の永蟄居(えいちっきょ)だけで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...阿波守重喜(あわのかみしげよし)だけは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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