...すると糸は蜘蛛の体の重味で糸嚢からひき出される...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...三人の人間の重味(おもみ)にはたえられなくなって...
海野十三 「恐竜島」
...銭の重味はザックリとして手答えがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...背中にはかなり重味のある荷物を背負(しょ)っています...
中里介山 「大菩薩峠」
...道庵の向うを張らせるには重味が足りないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...やにっこい物は持って来られねえ」「相当に重味はありそうだね」「相当に重いよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...本の重味を支へる力の無い事は明かだつた...
南部修太郎 「病院の窓」
...然しこれは今述べたようにこの大芝居に重味をつけるためのインチキに過ぎぬ...
久生十蘭 「魔都」
...呆然とNの重味に堪へながら...
牧野信一 「舞踏会余話」
...全くの荘重味に欠けた化物のやうに眼玉を白黒させ...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...田甫をよ切つて相当の道程を駆けつけて来た後の甲冑の重味が身に応へてフラ/\として来たところで...
牧野信一 「鎧の挿話」
...重(おめ)えを証拠に取りちがへ」にて重味をひく手振を右の手にてなす...
三木竹二 「いがみの権太」
...それにわたしは論説の重味と有用性の方を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...重味や深味と同様に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこに重味がなかろうと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「用と申す趣は?」短いが重味のある一問...
吉川英治 「剣難女難」
...とにかく古典的な重味を持ったかなりの大作であった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...柔らかではありながらなお弾力と重味とを欠かない性質も...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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