...しかしわたしたちの重んずるのはただ科学そのものであり...
芥川龍之介 「十本の針」
...里の権利を大いに重んずるつもりでいながら...
太宰治 「薄明」
...家系を重んずる人...
谷譲次 「字で書いた漫画」
...従って人を人として重んずる気分...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...秩序や偏屈や倹約や無益な不自由などを重んずる精神...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分自身の価値を特に重んずるだけのすぐれた精神を持っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これこそ眞の學術の流別を重んずる目録學の法なりとした...
内藤湖南 「支那目録學」
...境内(けいだい)の風致の荘厳(そうごん)を重んずるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...そう云う突飛(とっぴ)なよほどな場合でも体裁(ていさい)を重んずる須永のような男にできるはずがない...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...死を怖るるとは即ち生を重んずるの意味だろうと思う...
新渡戸稲造 「「死」の問題に対して」
...自国を重んずるの念...
福沢諭吉 「徳育如何」
...人道を重んずる人にして...
福田英子 「妾の半生涯」
...ただし母系統を重んずるにはまた拠るべき道理の争われぬものありて...
南方熊楠 「十二支考」
...名誉を重んずる人たちはうちこむべきであると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自然の意志を重んずるその智慧であることを承認するであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...これを重んずるようになった頃には...
柳田国男 「海上の道」
...茶人の量見はわからぬが武士にも約束を重んずる義はある...
吉川英治 「新書太閤記」
...個性を重んずる写生と同じではない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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