...自我を重んずる我々を...
芥川龍之介 「長江游記」
...あくまで経験的の智識を重んずる...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...秩序や偏屈や倹約や無益な不自由などを重んずる精神...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...明史の如く史料を重んずる風で新唐書以來の學風を一變したのは...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...女の貞操というものを重んずるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その重んずるところは人にあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...その作者の奇抜にして国を愛するとともに人道を重んずるに感じ...
新渡戸稲造 「真の愛国心」
...名を重んずるの軍人にして之に心服せざるや明なり...
福沢諭吉 「帝室論」
...キリスト教のうち特に観想を重んずるカトリックと連関しているのである...
三木清 「科学批判の課題」
...またそのときには社會的なものを重んずるといふことは單なる客觀主義に陷ることともなるであらう...
三木清 「歴史哲學」
...就(つ)いて想い出すはベロアル・ド・ヴェルヴィルの『上達方(ル・モヤン・ド・パーヴニル)』三十九章にアルサスのある地の婦女威儀を重んずる余り七日に一度しか小便せず...
南方熊楠 「十二支考」
...そもそも王家母系のみを重んずる諸国にありては...
南方熊楠 「十二支考」
...血統を重んずる説を持して...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それを重んずる人々はほとんどないであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...魚類にもあるが植物には殊にシュン又はスといふことを重んずるのは...
柳田國男 「食料名彙」
...重んずる傾向を強くしたのである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...其一つは夢を重んずる気風である...
柳田國男 「夢と文芸」
...このとき信長は、村重の意見を聞いた、村重は、自分はキリスト教のことはあまり知らないが、部下のキリシタンたちは非常に忠実で、道義を重んずる、と答えた...
和辻哲郎 「鎖国」
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