...しかしわたしたちの重んずるのはただ科学そのものであり...
芥川龍之介 「十本の針」
...科学的精神は詩的精神を重んずる所に逆説的にも潜んでゐると云ふ事実だけを指摘したいのである...
芥川龍之介 「続文芸的な、余りに文芸的な」
...このような場合には単に人権を重んずるというがごとき空論にはかまわず...
丘浅次郎 「進化論と衛生」
...伝統を重んずる上からいってもなおかつ成立(なりた)ち得るのであるから...
高浜虚子 「俳句への道」
...里の権利を大いに重んずるつもりでいながら...
太宰治 「薄明」
...我等が重んずる良心は我等の王...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...それで釋親は禮に於て最も重んずる宗法の爲めに書かれたものであり...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...これこそ眞の學術の流別を重んずる目録學の法なりとした...
内藤湖南 「支那目録學」
...真を重んずるの結果...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...あるいは学問の目的としてこの装飾を重んずることは...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...人間として最も重んずる所の...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...「君は独立をたいそう重んずるようで...
新渡戸稲造 「自警録」
...その重んずる所もまた自(おの)ずから相(あい)異(こと)ならざるを得ず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...ただし母系統を重んずるにはまた拠るべき道理の争われぬものありて...
南方熊楠 「十二支考」
...恋を重んずる時代には...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...現代の日本芸術が特に技巧を重んずる傾向を持っているのは...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...また特にキリスト教の伝播を重んずるが故に...
和辻哲郎 「鎖国」
...先生の重んずるのはただ道徳的心情である...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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