...壱岐殿坂時代の緑雨はまだこういう垢抜けした通人的気品を重んずる風が残っていた...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...これこそ眞の學術の流別を重んずる目録學の法なりとした...
内藤湖南 「支那目録學」
...それがただ形式だけを重んずる女としか受取れなかったので...
夏目漱石 「道草」
...決して独立を重んずる精神とは受取りがたい...
新渡戸稲造 「自警録」
...その作者の奇抜にして国を愛するとともに人道を重んずるに感じ...
新渡戸稲造 「真の愛国心」
...内容を重んずる一派のものと...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...故に今若し帝室に於て天下に率先して學術を重んずるの先例を示し...
福沢諭吉 「帝室論」
...我輩も固(もと)より重んずる所のものなりといえども...
福沢諭吉 「日本男子論」
...またそのときには社會的なものを重んずるといふことは單なる客觀主義に陷ることともなるであらう...
三木清 「歴史哲學」
...ただし母系統を重んずるにはまた拠るべき道理の争われぬものありて...
南方熊楠 「十二支考」
...血統を重んずる説を持して...
森鴎外 「渋江抽斎」
...兎角日本人は財産を重んずるといふ思想に乏しい...
森鴎外 「半日」
...(c)名誉を重んずる女性は誰でも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...名誉を重んずる人たちはうちこむべきであると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...徳を重んずるつもりで「貴族たることすなわち徳にほかならず」と称する者と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...歴史を重んずる考えも働いていたかと思う...
柳田国男 「母の手毬歌」
...恋を重んずる時代には...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...自由を生命よりも重んずるあの愛国心を持っていないからである...
和辻哲郎 「鎖国」
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