...私は此點に就いて倫理學者並に社會學者の愼重なる審議を希望する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...最も貴重なる独立の精神そのものをあわせて失わんとす...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...暴漢は貴重なる数々の物品を奪っていったが...
海野十三 「深夜の市長」
...この同情が重なるに従ってだんだん不安になり出して来た...
大杉栄 「獄中記」
...配偶者の種々の厳重なる風習を挙げ...
高木敏雄 「比較神話学」
...無数の眼玉がおびえて重なる暗い壁...
峠三吉 「原爆詩集」
...そもそも武備機関のかくのごとく発達したるは過去において武力運動の過重なる結果なりといえども...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...それに加うるに厳重なる断食をもって腹を空(から)にし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...軽佻(けいちょう)なる老人に対する沈重なる青年のあらゆる不調和が存していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...最も貴重なる作品「カンタータ」でさえその有様である...
野村胡堂 「楽聖物語」
...二度三度と重なると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大變なことになりましたが」重なる不祥事(ふしやうじ)に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして「恨み重なるチャンチャン坊主(ぼうず)」が...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...むくむく重なると...
林芙美子 「泣虫小僧」
...複数の事物の度重なる連結から生じるので...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...即ち帝室の大切にして至尊至重なる由縁なり...
福沢諭吉 「帝室論」
...こんな隠し事が度重なるにつれて内儀さんと種の仲は一そう親密に結ばれていく...
矢田津世子 「神楽坂」
...後から後から積み重なる...
吉川英治 「私本太平記」
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