...歩くたびに湿っぽい鈍い重い音ががさりがさりとする...
芥川龍之介 「槍が岳に登った記」
...天幕が重い音を立ててゐました...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...汽車はレールの上を引きずられるような重い音を立てて停った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...暗い庭前(ていぜん)の池の中へどぼんと云う重い音をさして飛び込んだ...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...掛時計の重い音や鳴時計の嗄(しゃが)れた声がくり返された...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分は例のごとく冷(ひやや)かに重い音をさせる上草履(スリッパー)の音を一つずつ聞いて...
夏目漱石 「行人」
...ぼたっと重い音がして...
新美南吉 「屁」
...」と重い音調で要求した...
松永延造 「ラ氏の笛」
...いつか大粒の雨がスレートの屋根に重い音を立てている...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...ドシンとにぶく重い音がしてくる...
三好十郎 「胎内」
...ドシンと二つばかり重い音と...
三好十郎 「胎内」
...明け方に風が少し湿気を帯びた重い音になって村雨(むらさめ)風な雨になった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それから溝川(どぶがわ)のごぼごぼいう重い音がして...
室生犀星 「香爐を盗む」
...体と体との揉み合ふ動物的な重い音とが続くのであつた...
室生犀星 「鉄の死」
...石臼はごろごろと重い音をたてて廻っていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...力を籠めて押すとぎいぎい重い音をきしませて開いた...
横光利一 「旅愁」
...』門の戸は重い音を立てゝ開(あ)けられた...
與謝野晶子 「帰つてから」
...どさっと重い音が膝の前に落ちた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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