...それは重々しく、宏壯古風な樣式で、鐡の閂を備へ、上部は奇想を凝した華やかな唐草と花模樣で飾られてゐた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...重々しく瓦が葺(ふ)いてある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...重兵衛は重々しく首を傾(かし)げて...
石川啄木 「赤痢」
...それであの方は後へお残りになりましたものですから――殺人の嫌疑等を御受になったのでございますわ」「その何分かの間に」とヴァランタンは重々しくいった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...重々しくでっぷり太って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...空気が重々しく淀んでき...
豊島与志雄 「真夜中から黎明まで」
...重々しく息をつきながら無言でいた...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...重々しく戒めるように言われたのを七兵衛は...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前の死はもっと重々しく...
原民喜 「夢と人生」
...其処にも此処にも幾らだつて転つてゐる筈だよ――清ちやん!」私は重々しく自信あり気な口調で...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...「うむ――それだ!」と実に重々しく唸つた...
牧野信一 「日本橋」
...外では重々しく答へた...
正宗白鳥 「避病院」
...重々しくものの言えない人が代人でないようにして言ったので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これは重々しく端正で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どこか重々しく一流の気稟(きひん)をもっていた...
室生犀星 「童子」
...重々しく動く石臼の間から...
横光利一 「上海」
...勝家は重々しく頷(うなず)いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...重々しく正午の鐘が鳴った...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
便利!手書き漢字入力検索