...立派な口髭(くちひげ)を生(は)やして挙措(きょそ)動作も重々しく...
太宰治 「新釈諸国噺」
...しかし師父ブラウンは直ちに肩の上品な猫背と重々しく上の方へつき出た短い髯に何事かをみとめた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...心はいよいよ重々しくならざるを得ないわけだ(但し『唯研』を売っている店はあるにはあるそうだ)...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...生命の振子は重々しく動いている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...列車は重々しく動き出した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...插楽劇(メロドラマ)的な顫音(トレモロ)と奏楽珈琲店的な風情(ふぜい)とで重々しく広がっていった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...重々しくのしかかっているのを感ずるからだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...男には重々しく響いたらしかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その記念物は、荒々しく、太々しく、重々しく、粗雑で、いかめしく、ほとんどぶかっこうであったが、しかし確かに堂々たるもので、一種壮大野蛮な威厳をそなえていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...玄關は重々しく閉ざしたまゝで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...杖で床を打つ音が重々しく響きわたった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...そして、こういう長年月の生活の根桟に、つねに、般若の五郎の言葉が、重々しく、光りかがやいていたのであった...
火野葦平 「花と龍」
...ホームズは重々しく頭を振って...
平林初之輔 「ホオムズの探偵法」
...」と彼は、重々しく呟いだ...
牧野信一 「鏡地獄」
...重々しく太った鼻...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...重々しくも頼もしい人に見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お迎えになって重々しく夫人の一人としてお扱いになればよろしいではないか」と仰せられるようになったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ぽってりと重々しく彼の両手の上へ倒れて来た...
横光利一 「上海」
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