...里見亭の裏二階へ忍んで行きたかった...
岩野泡鳴 「耽溺」
...「里見えそめて午(うま)の貝吹く」というのがある...
寺田寅彦 「映画時代」
...里見の愛人、お竜さん(これは私の愛人と少し、意味がちがう)が、いつも私が、大阪へ行くと聞いて「昆布を買ってきて」と註文する(尤も、大抵私は忘れて、またと叱られる)...
直木三十五 「大阪を歩く」
...ところが細君が承知をしないで、私は縁あって、この家(うち)へかたづいたものですから、たといあなたがおいやでも私はけっして出てまいりません」原口さんはそこでちょっと絵を離れて、画筆の結果をながめていたが、今度は、美禰子に向かって、「里見さん...
夏目漱石 「三四郎」
...里見さんは持點(てん)はたしか四十點(てん)で...
南部修太郎 「文壇球突物語」
...これが里見屋吉兵衞の一粒種で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...同じ里見屋の長屋に住む野幇間(のだいこ)の善吉でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...里見屋の若旦那を殺したのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ルパンへ行くと里見氏酔ってゐて...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...徳田秋声氏や菊池寛氏や里見氏の長篇小説が文芸雑誌に連載されたらやはり文壇に活気を呈するであらうと思はれるのである...
牧野信一 「浪曼的時評」
...里見十左衛門はむずかしい顔をして...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そのほかに老女の鳥羽(とば)、里見十左衛門、伊東七十郎という顔ぶれであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...里見庄兵衛...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...里見十左衛門が藩政全般の不正を挙げて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...里見老」と七十郎は怒ったような声で云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...里見十左衛門の書いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「周防、――新左衛門」と眼をつむったままで甲斐は囁いた、「七十郎、里見十左、そして丹三郎、――残ったおれは、ひどい貧乏籤(くじ)を引いたようだな」おくみが新らしい銚子を持ってはいって来たとき、甲斐は静かに飲んでいた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...義貞以下、江田、里見、烏山、羽川、山名などの旗本、諸部隊、多くは騎馬で、むら千鳥(ちどり)のように駈けみだれた...
吉川英治 「私本太平記」
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