...君のようなやり方をあえて非難するのではない...
伊藤左千夫 「去年」
...あえていうが、学士院は既にカナール(Canard)に賞を与えながら、クールノー(Cournot)の価値を認めないで、二重の誤(あやまり)をなしているのであるが、この学士院は自らの名誉のために、機会を捕えて経済学上のその力量をもう少し華々しく確立しておくがよかろうと思う...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...あえて本誌の読者の一考を煩わしたいと思った次第である...
寺田寅彦 「教育映画について」
...この厚顔の所行をあえてするについての唯一の申し訳は...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...ゆえに今日において吾人が論弁しうべきだけのことについては、あえて遅疑せず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...かの露国をしてあえてその野心を逞しゅうすることあたわざらしめたり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...そういう楽匠にはあえて手を触れなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分もあえてそれを否定しようとはしないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかもあえてその危険を冒しているのだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...あえてその稈の老幼に関せず...
牧野富太郎 「植物記」
...誤りをあえてして居る...
牧野富太郎 「植物記」
...あえて吾人をして首肯せしむるに足るべきものが無いので何んとなく物足りない...
牧野富太郎 「植物記」
...たびの疲れやおわさんとてあえて訪(とぶ)らわず...
森鴎外 「舞姫」
...わたしはあえてそれを拒みはしない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人魚の肉を饗せられてあえて食わず...
柳田国男 「雪国の春」
...問うまでもなく分っていたが、あえて一同で、「何者だ」と、声をかける...
吉川英治 「私本太平記」
...あえて参陣させてある...
吉川英治 「私本太平記」
...じゃあ俺はアルセーヌ・ルパンとあえて云おう...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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