...彼も用心して更に里方へ出でざれば...
巌谷小波 「こがね丸」
...忍び忍びに里方へ出でて...
巌谷小波 「こがね丸」
...女房(かない)の里方のおせつかい程小(こ)うるさいものはないが...
薄田泣菫 「茶話」
...浜町の里方に招かれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その翌る年御里方へ歸つて若樣を産み...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...里方(さとかた)が此樣(このやう)な身柄(みがら)では猶更(なほさら)のこと人(ひと)に侮(あなど)られぬやうの心懸(こゝろが)けもしなければ成(な)るまじ...
樋口一葉 「十三夜」
...花桐の里方の母がみやこに上って来て...
室生犀星 「花桐」
...或る日未亡人の里方の桜井須磨右衛門が浅草の観音に参詣して...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...里方は深川木場の遠州屋太右衛門である...
森鴎外 「細木香以」
...平野町の里方は有福(ゆうふく)なので...
森鴎外 「最後の一句」
...五百の里方山内の家を渋江邸として届け出(い)でたものである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...折々妻が里方から金を取り出して來て穴填をしたことなどがわかると...
森林太郎 「高瀬舟」
...母親はそのまま里方で亡くなったが...
柳田国男 「故郷七十年」
...それが母の里方の関係の人々はお前様...
柳原白蓮 「私の思い出」
...山口も妻の里方がどうかなる家柄だからだ...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...里方へ参りまする』『行けっ』云い放って――『上杉家の血をひく奴は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...だが、四十年も添うてきた其方(そち)までが、この年齢(とし)にもなって、里方に帰るとは、何たる事じゃ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...里方へ、黙ってもおけぬ...
吉川英治 「松のや露八」
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