...細君の里方(さとかた)では...
伊藤左千夫 「老獣医」
...夏の間たいていは里方に行って暮すのである...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...彼も用心して更に里方へ出でざれば...
巌谷小波 「こがね丸」
...里方(さとかた)の葵(あおい)の紋や雛(ひな)の幕昭和十年三月三日 武蔵野探勝会...
高浜虚子 「五百句」
...父の里方の従弟に当る菱田中行という少年も洋学修業としてこれは自費で出京する事になった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...御里方に遺骸を運び...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに、奧方御里方、酒井左衞門尉樣への聞えも如何、――早急に片附ける工夫はないものか」「――」「もう一つ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――奧方のお里方へ行つて見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...養子の与茂吉の里方...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...里方の親達に戻されて離縁になり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先づ妻さへもが愛想を尽かせて里方へ静養としやれてゐた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...大久保氏は前に云つた如く蘭軒の祖父信政(のぶまさ)の妻の里方であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...折々妻が里方から金を取り出して來て穴填をしたことなどがわかると...
森林太郎 「高瀬舟」
...里方から子供に衣類を貰ふのでさへ...
森鴎外 「高瀬舟」
...母親はそのまま里方で亡くなったが...
柳田国男 「故郷七十年」
...里方(さとかた)の用をしていたのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...里方からかえって輿入(こしい)れを急ぐようになる...
柳田国男 「木綿以前の事」
...里方へ帰しておしまいになった上...
吉川英治 「源頼朝」
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