...彼の言葉を聞き、私は釈然としなかった...
...この説明を聞いて、彼女は釈然とした様子だった...
...彼が間違いを認めたので、私は釈然とした...
...長い間不安でいたが、その問題が解決し、やっと釈然とした...
...謝罪があったので、釈然とした気持ちになりました...
...」糸七は釈然として...
泉鏡花 「薄紅梅」
...池内の顔も難関が取り除かれたように釈然と明るくなった...
大庭武年 「旅客機事件」
...彼女の結婚嫌いは釈然としてくる...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...今釈然として氷解してくるのを覚えた...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...まだ何か胸に燻(くすぶ)っているものがあって釈然とはしなかったので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...松本はまだ釈然としないらしく...
豊島与志雄 「自由人」
...会桑両侯は心に釈然たらない...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...はじめて釈然とした...
久生十蘭 「ノア」
...また自(おの)ずからその意を解して釈然たる者なきにあらざれども...
福沢諭吉 「日本男子論」
...種別の何たるを問ふことなく何んな足労も心労も厭ふことのないいつも釈然たる心の持主であつた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...上向きの儘釈然としてゐると...
牧野信一 「晩春の健康」
...しかし勝三郎は遂に釈然たるに至らなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...万一主人摂津守が釈然(しゃくぜん)と解けて...
吉川英治 「黒田如水」
...釈然と悟った容子(ようす)なので...
吉川英治 「三国志」
...おのずから釈然と氷解して下さるでしょう」「御身はきっと...
吉川英治 「三国志」
...釈然と醒(さ)めきたれば...
吉川英治 「三国志」
...決して釈然(しゃくぜん)とした色ではなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...それでもなお釈然たる空気には溶けあわなかった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索