...その代り間代(まだい)、米代、電燈代、炭代、肴代(さかなだい)、醤油代、新聞代、化粧代、電車賃――そのほかありとあらゆる生活費が、過去の苦しい経験と一しょに、恰(あたか)も火取虫の火に集るごとく、お君さんの小さな胸の中に、四方八方から群(むらが)って来る...
芥川龍之介 「葱」
...この時お醤油を手に付けながらむすぶと...
石川欣一 「山を思う」
...どうも生産スピードが鈍(にぶ)いようじゃないか」醤主席が到着すると...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...醤の陣営目懸(めが)けて攻めよせた...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...これに対して、醤の陣営は、闃(げき)として、鎮(しず)まりかえっていた...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...父は徐城(じょじょう)で醤油を売っておりました...
田中貢太郎 「蓮香」
...唐辛苗七本三銭一金十七銭 焼酎壱合五勺一金八銭 石油二合一金五銭 醤油一合一金五銭 塩一金四銭 なでしこ一金九銭 ハガキ六枚・月草を植ゑて一人・鉢の子の米の白さよ・注連を張られて巌も五月・初夏や人は水飲み馬は草喰み二句追加・うごかない水へ咲けるは馬酔木の花で・ゆく春の身のまはりいやな音ばかり五月三十日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...高橋さんがいろいろさまざまの物を持って来て下さる、すなおに受ける、ほんとうに感謝の言葉もない、蒲団、机、火鉢、鍋、七輪、バケツ、茶椀、箸、そして米、醤油、塩...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...酒、米、醤油、酢、豆腐、茄子、何から何まで御持参だ...
種田山頭火 「鉄鉢と魚籃と」
...醤油(しょうゆ)を損した上に下痢(げり)までした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...醤油までが使い残されている...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼等(かれら)の手(て)には饂飩(うどん)の大(おほ)きな笊(ざる)と二升樽(しようだる)とそれから醤油(しやうゆ)の容器(いれもの)である麥酒罎(ビールびん)とが提(さ)げられた...
長塚節 「土」
...麥酒(ビール)の明罎(あきびん)二本(ほん)へ一杯(ぱい)の醤油(しやうゆ)を莎草繩(くゞなは)で括(くゝ)つて提(さ)げた...
長塚節 「土」
...醤油が悪いと折角骨を折っても味がよく出来ません...
村井弦斎 「食道楽」
...倹約のために大豆を塩と醤油とで煮ておいて...
森鴎外 「安井夫人」
...俺も一度醤油賭をして...
吉川英治 「醤油仏」
...醤油煮(しょうゆに)のごまめに赤い唐辛子(とうがらし)が入っていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...器(うつわ)に、醤油と、味噌を頒(わ)けてくれながら、細君はいった...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
便利!手書き漢字入力検索