...これは余談(よだん)に亘(わた)るが、彼れ醤は、日本軍のため、重慶(じゅうけい)を追われ、成都(せいと)にいられなくなり、昆明(こんめい)ではクーデターが起り、遂に数奇(すうき)を極(きわ)めた一生をそこで終るかと思われたが、最後の手段として、某所(ぼうしょ)に於て、英国政権に泣きつき、その結果、或る交換条件により、醤およびその麾下は、海を渡り、赤道を越え、遥かにこの南半球の濠洲のサンデー砂漠地帯の一区劃(くかく)に移駐(いちゅう)することを許された次第(しだい)であった...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...醤どのは、算術を忘れてしまわれたか...
海野十三 「大使館の始末機関」
...この手紙を受け取った醤は...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
... 六銭 醤油 二合 一...
種田山頭火 「其中日記」
...何とかなるだらう(醤油はF家から借りた)...
種田山頭火 「其中日記」
...醤油四合――十六銭焼酎一合――十二銭豆腐二丁――六銭ハガキ十枚――二十銭その他――感謝々々...
種田山頭火 「其中日記」
...炭も醤油までもが何もかもお客さんの負担である...
種田山頭火 「其中日記」
...そのまま野菜を入れ醤油を入れて...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...有(あ)りやしねえ」醤油(しやうゆ)の罎(びん)を透(すか)して其(それ)から振(ふ)つて見(み)ていつた...
長塚節 「土」
...醤油など、一升瓶(いっしょうびん)からドクドクと注ぎ込むので、大分過剰にはいったらしい...
中谷宇吉郎 「面白味」
...結局醤油の味がまづいのか...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...もっとも独りぼっちで水主町(かこまち)の醤油屋さんの離れを借りておいでなさるんだから...
正岡容 「寄席」
...一通は重吉の見馴れたハトロン紙にマル金醤油株式会社宇津支店と印刷した傍に...
「海流」
...別に黒胡麻を炒(い)って擂鉢(すりばち)でよく摺(す)って味淋と醤油でドロドロに弛(ゆる)めたものの中へ鯛の身を入れて炊きたての御飯へかけて茶椀の蓋(ふた)をして出します...
村井弦斎 「食道楽」
...○章魚の塩煮は前文の如く柔に煮たるものへ醤油を加えずして食塩を加う...
村井弦斎 「食道楽」
...それから醤油はお吸物へ入れる位な心持(こころもち)でホンの少し入れないと長く煮ますから詰まって塩からくなります...
村井弦斎 「食道楽」
...○醤油の醸造期限は気候の関係上土地によりて大差あり...
村井弦斎 「食道楽」
...飲酒家(さけのみ)の家族は毎日お酒の燗(かん)をしますから稀(たま)に醤油の燗をして検査する位何の手数でもありません...
村井弦斎 「食道楽」
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