...村一番の醜婦(みたくなし)の巨女(おほをなご)だア...
石川啄木 「赤痢」
...別嬪が何もわざわざ狒々の皮を被るかよ」「女にしたところでどうせ醜婦(すべた)さ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...産(うま)れる娘は皆醜婦揃(すべたぞろ)ひである...
薄田泣菫 「茶話」
...醜婦(すべた)で稼(かせ)ぎ人(にん)で...
薄田泣菫 「茶話」
...下女(げぢよ)と云(い)ふ醜婦(しうふ)が會計(くわいけい)と喧嘩(けんくわ)をしたとか...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...「諺にも醜婦総て須(すべから)く姑障(こしょう)を見るべしということがあります...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「連城」
...・ふるさとの夢から覚めてふるさとの雨入川汐みちて出てゆく船窓が夕映の山を持つたこの宿のおかみさんはとても醜婦だ...
種田山頭火 「行乞記」
...というのは醜婦の棚(たな)おろしのように聞こえる...
寺田寅彦 「破片」
...醜婦は多く美筆であって...
豊島与志雄 「録音集」
...もし娘が醜婦でなかったら...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...醜婦(ぶおんな)で嫉妬(やきもち)が深くて...
中里介山 「大菩薩峠」
...また醜婦に対する慰めの言葉として...
中里介山 「大菩薩峠」
...烏が白くて小町が醜婦で苦沙弥先生が君子でも通らん事はない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかし痣はなくとも恐ろしい醜婦で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かかる醜婦と結婚せば...
福田英子 「妾の半生涯」
...醜婦が美男に配し女王が極悪の下郎に当るもかれこれ言わぬ定めだ...
南方熊楠 「十二支考」
...事務員に東京生れの醜婦ばかりを集めているとこの頃聴いた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...――よう!――醜婦奴(しゅうふめ)...
吉行エイスケ 「飛行機から墜ちるまで」
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