...醜いものを十分に淨化するに足る程の高貴なる態度なしに...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...自分の娘が醜いからといって親の情愛に変りがないと同様に...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...不気味にも醜い怪物であった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...醜い顔で天をふり仰いでゐるのを見た...
薄田泣菫 「石を愛するもの」
...葛城(かつらぎ)の神のやうに怖(おそろ)しく醜い顔をしたのもある位だから...
薄田泣菫 「茶話」
...河内介はそう体面を汚すような醜い姿勢を示すことなく...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...細部の閑却や醜いものや誤れる音さえも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いぢけた体と醜い顔をしてゐるのに気がついた時...
中村地平 「悪夢」
...老いて生きるということは醜いことだ...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...きわめて醜い娘のことであろうと...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...醜い妄想こそが彼らに残された唯一の脱出口である...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...かつてかかる品に醜い不健康なものがあったであろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...もし醜いものが売れるなら...
柳宗悦 「工藝の道」
...醜い器の陰には社会の醜さが潜む...
柳宗悦 「工藝の道」
...かつて醜い作があったであろうか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...何が醜い作であるかをも識らないであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...十五歳ばかりに見える醜い小男が...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...この醜い混乱ぶりを見ては...
吉川英治 「新書太閤記」
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