...帰幽当座(きゆうとうざ)の私(わたくし)などはまるで醜(みに)くい執着(しゅうじゃく)の凝塊(かたまり)...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...葛城(かつらぎ)の神のやうに怖(おそろ)しく醜い顔をしたのもある位だから...
薄田泣菫 「茶話」
...醜態の連続の憂目を見なければならなくなったのである...
太宰治 「乞食学生」
...さもしく醜くきたなくしぼんだ...
太宰治 「道化の華」
...嘔吐を催さしめる底の醜怪な容貌と...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...東京の掘割のは醜悪だ...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...恐らくあの醜男(ぶをとこ)で不身持な爲三郎が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎が強調したほど醜(みにく)くはありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...【畜生め! 何という醜態(ざま)だ!】彼はそう口走って...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...彼等の運命より「自分が如何なる醜さを...
宮本百合子 「黄銅時代の為」
...重い鏝の火加減を見ながら口笛を吹いたり唄を唄ったりしてお関の醜い間誤付いた様子を思い出して居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...あのような醜状をさらして...
宮本百合子 「現代史の蝶つがい」
...醜い考え方をする人たちである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ごまかしの醜さはお金とピンとによって少しもちがわないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...姉神は姿が醜かった故に神様でもやはり御嫉(ねた)みが深く...
柳田國男 「日本の伝説」
...醜い黄疸色をした巨大な三日月が沈みかかっていた...
夢野久作 「人間レコード」
...主人梅雪がすでに醜骸(しゅうがい)を裾野(すその)にさらして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...お通のおもかげさえ醜(みにく)い欲情の対象に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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