...」葦原醜男は弓矢を執つても...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...むしろ美醜両面を併写(へいしや)せる真個の「我」を描写したる底の作物にこそ甚深(じんしん)の満足を感ずべきにはあらざるか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...一滴一滴よせ集めた醜悪な秘密の宝全部を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...醜は心を不自由に閉す...
豊島与志雄 「花ふぶき」
...襤褸(ぼろ)切れのやうに醜く歪(ゆが)められ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何となく醜く浅ましくなっているのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...湧きたつような醜聞を平然と聞流しにしているばかりか...
久生十蘭 「無月物語」
...角助は、醜悪な顔に、狡そうな笑みを浮かべて、「あんたに、頼みがあるんじゃ」「どんなこと?」「おれを、退(の)け者にせんでくれ」「角さんを、誰も退け者にしやせん...
火野葦平 「花と龍」
...昨日(きのう)まではともかく紳士として通っていた私の醜悪極まる正体はこれによって今日完全に暴露されるのだ...
平林初之輔 「秘密」
...思いやりもなしに婿として麗々しく扱われるようなことになっては今さら醜態で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...多くのものが醜くなるのか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...即ち「無有好醜(むうこうしゅ)」の願から...
柳宗悦 「民藝四十年」
...あて(一)悪質の木材をいう(二)それよりして職人は醜女の意に用う...
柳田國男 「地名の研究」
...後から出てお出でになる虎間トラ子先生……ヨークシャ豚のように醜いデブちゃん……私たちの英語の先生……この三人があの廃屋に人知れず巣喰っていた悪魔なのでした...
夢野久作 「少女地獄」
...醜いもの、美しいもの...
吉川英治 「私本太平記」
...顔の美醜は非常に大きなハンデキャップなのだ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...私の愛は恋人が醜いゆえにますます募るのである...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...醜悪はその頂点に達する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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