...醜いとか云ふのみで妻にしたいと云ふ様な人には到底私は身を任す事は出来ません...
芥川龍之介 「三つの指環」
...皆程を過ぎて醜し...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...G博士のいった醜聞は...
田中英光 「オリンポスの果実」
...というのは醜婦の棚(たな)おろしのように聞こえる...
寺田寅彦 「破片」
...醜(しこ)の壮夫(ますらお)デカ君が悲鳴をあげつゝ追駈(おっか)ける...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...また彼女の醜さや粗暴さにもいらだたせられた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...上流社会にはいって自分の醜さと滑稽(こっけい)さとがいっそう目立つのを苦にしていたから)――けれども優美な姿態には感じやすかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...唇は醜い...
豊島与志雄 「裸木」
...古蹟の破棄も時代の醜化もまた再び何らの憤慨を催さしめず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...醜男でない者はすなわち色男である...
中里介山 「大菩薩峠」
...中年近い醜(みにく)い女...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな醜い動物が世の中にいたかと驚かされます...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...醜悪きはまる化生のものが彼の眼前を群れをなして駈けまはつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...他に婚を求むるも容貌(ようぼう)醜矮(しゅうわい)突額(とつがく)短鼻(たんび)一目(いちもく)鬼女(きじょ)怪物(かいぶつ)と異(こと)ならねば...
福田英子 「妾の半生涯」
...醜くなつて變色した顏が見え...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...かゝる醜き行為にパラドキシカルの優越を感じようとする自らを省みて彼は...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...何という醜体(しゅうたい)であろう……と諸君は定めし不審に思われるで御座いましょうが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼女は良人の醜(みにく)い死際(しにぎわ)を知ってもみだれず騒がず...
吉川英治 「黒田如水」
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