...私は自分の醜さを恥じながらその側を通った...
有島武郎 「フランセスの顔」
...醜くない方であるけれども...
石川啄木 「病院の窓」
...□遊蕩のための遊蕩のよろしさ!□私には好悪はあるが美醜はない...
種田山頭火 「其中日記」
...酒に対する私の態度は何といふ醜さぞ...
種田山頭火 「旅日記」
...それは実に醜悪な有害なものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の眼つきはその醜い顔を輝かして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...辰子の目には父の白井が譬へられない程醜悪なものに考へられて来る...
永井荷風 「来訪者」
...二十二三の出戻りだという醜い女...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私醜(みつともな)い婦人(をんな)といふものは創造の麗(うるは)しい顏の汚點だと見なします...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...醜聞とか罵倒とかにはなり得ないけれども...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...醜聞は避けたいし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...我々の間にちょいちょい見受けられるあの醜い形(なり)のジプシーの女たちは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今や最も醜い邪道に陥っていることを...
柳宗悦 「工藝の道」
...美醜の二相は仮相に過ぎぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...此岸に宿れば美と醜とは終ることなく争ってしまう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...彼の田虫が彼を幸運の絶頂から引き摺(ず)り落すべき醜悪な平民の体臭を...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...目前の醜(みにく)いものを蹴とばして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...大火の直後には醜名高き市会議員すらもが土地市有を高唱した...
和辻哲郎 「地異印象記」
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