...醜と惡とを是認する事は到底考へ得ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...忰のハムに醜体を見られるのである...
石川欣一 「可愛い山」
...万民の血汗を絞りて貴むべき貨財は彼等醜類汚族が詐術の下に攫出し去られ候段...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「吾(あ)はいな醜(しこ)め醜めき穢(きたな)き國一に到りてありけり...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...一向に感じないみたいにニタニタと醜怪に笑って...
太宰治 「鉄面皮」
...」婆さんは老衰と醜さとをよく利用して即座にしたたか憎しみを現わす変なしかめっ面をしたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...我が醜惡な今の外形を厭はず...
中島敦 「山月記」
...醜(みにく)い茸(きのこ)のように入れたのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...美人ではなかったが決して醜い婦人ではない...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...どこ一つとして患者らしい醜悪さがないのを見ると...
北條民雄 「いのちの初夜」
...退屈というものが人間の容貌を醜くする――眼を顔から飛び出させて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...額の汗を手の平で払い落して)――つまり、すなわち、かかる醜悪なる、恥を知らざる徒輩が最も多いのでありまして、それは、かの戦争中、諸文化の中で最も先頭に立って戦争に便乗し、協力したものが、映画であったという一事をもってしても、これは明らかであります!(カメラマンは、三芳に向っていろいろの角度からカメラを向けているが、だんだんカメラを引いて行きヴエランダの所まで来て、三芳と大野と記者と久子をも入れてスナップすべくファインダアをのぞいている)……戦争責任の中で最も根本的かつ重大なのは、良心の責任である...
三好十郎 「猿の図」
...この表面の醜さは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...現に作るものがいかに醜いかについて何も知るところはない...
柳宗悦 「工藝の道」
...美しいものと醜いものとに平等に献げてきたでしょう...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...遠浅の海は醜い底肌を曝(さら)し...
山本周五郎 「青べか物語」
...天に向いて大きな口を開いた大地の怪物を初めは怖ろしく醜い形と感じたが...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...葉子はその醜男の黒吉と...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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