...ヨーグルトは乳酸菌の作用による醗酵食品です...
...この味噌は長期間の醗酵で作られています...
...酒造メーカーは醗酵技術の改善に力を入れています...
...チーズは牛乳を醗酵させて作られる...
...魂が醗酵し苦悶して内界に何等かの建設を試みる時...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...南洋に醗酵して本州の東海岸を洗ひながら北に走る黒潮が...
有島武郎 「潮霧」
...何でも大豆でつくった物を醗酵させた物質を箱からかけ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...胃の中でまだ醗酵(はっこう)をやめないのでさかんにおくびが出る...
高村光太郎 「山の秋」
...「醗酵(はっこう)しない真の葡萄汁(ぶどうしる)です」と男が註を入れた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...漸次に其の醗酵力の消滅するを待つのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...おのずからの情熱が醗酵するものである...
豊島与志雄 「砂漠の情熱」
...そこから醗酵する快楽!それが忘れられない...
中里介山 「大菩薩峠」
...神変怪異の思想に異常醗酵をしたのである...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...三年間かの病床及(および)療養の間に先生の頭の中で醗酵(はっこう)した色々の創意が...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...醗酵させて固めたものを「藍玉(あいだま)」と呼び...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...多くは米の粉糠を塩に合せて醗酵させたもの...
柳田國男 「食料名彙」
...それを蓋(ふた)しておいて醗酵(はっこう)させたものが用いられており...
柳田国男 「木綿以前の事」
...従って彼、杉山茂丸は、その上海や香港に於て、東洋人の霊と肉を搾取しつつ鬱積し、醗酵し、糜爛(びらん)し、毒化しつつ在る強烈な西洋文化のカクテルの中に、所謂白禍(はっか)の害毒の最も惨烈なものを看取したに違いない...
夢野久作 「近世快人伝」
...これでもかこれでもかと蠱惑(こわく)な匂いをむしむしと醗酵(はっこう)させながら...
吉川英治 「剣難女難」
...そこには想像外な性社会の醗酵(はっこう)が都の夜の底をびらんさせていたのではあるまいか...
吉川英治 「私本太平記」
...プーンと醗酵(はっこう)している花梨(かりん)の実(み)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...内心に萌え出たある形象が漸次醗酵し成長して行くことを感ずる...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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