...彼女の眠を醒ますまいと息をひそめながら其経帷子を上げて見た...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...潜在意識の所産などなどと説く懐疑者の迷を醒ますに足ると思う...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...もし人間が「春のうちの春」の力が自分たちを呼び醒ますのを感じたならば...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...風に似て』351 アレース(軍神)を醒ますとは戰をなすこと...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...更に他將を醒ますべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 170中のいづれか經りて諸將を醒ますことを得む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...眼を醒ますように出来ている男です...
中里介山 「大菩薩峠」
...……皇帝は多分酔を醒ますつもりだったのでしょう...
久生十蘭 「魔都」
...次いで六歳になるとくが目を醒ます...
森鴎外 「最後の一句」
...母(か)あ様がすぐ目を醒ますのですもの...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...番人が目を醒ますぜ...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
...そのうちに小さな咳払いを耳にしてフッと眼を醒ますと間もなく...
夢野久作 「鉄鎚」
...しかし余り長く眠ったようにも思わないうちに眼を醒ますと...
夢野久作 「一足お先に」
...この部屋で寝ていると夜中に何か知らんハッとして眼を醒ます...
夢野久作 「焦点を合せる」
...翌朝お杉が眼を醒ますと...
横光利一 「上海」
...何ものか寝てる子供を揺り醒ますものが絶えず波の中から霊魂のようにさ迷うて来るのだった...
横光利一 「旅愁」
...同時に自在な流達の水の本性が目を醒ます...
吉江喬松 「山岳美觀」
...父の惰眠(だみん)を醒ますように...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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