...其処までになつた経過を具体的にお知らせ下さいませんか...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一六年二月号)」
...怪物は不具者の身を以(もっ)て...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...玩具(おもちゃ)のサーベルでトマトをやっつけるようなものだね...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...乃ち貝(キサガイ)比売と蛤具(ウムギ)比売とを遣(オコ)せて...
高木敏雄 「比較神話学」
...建具ががたがたで畳も汚かったが...
徳田秋声 「縮図」
...具足(ぐそく)は土用干に一度見るばかり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...代助の頭には今具体的な何物をも留めていなかった...
夏目漱石 「それから」
...鑿(のみ)とか――」「仲間の参会へ商売道具を持ち込むわけはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...戸締りの具合なども見せてくれました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...丁度店の主人が一人で横浜へ引き上げるため最後の荷作りをしている或る運動具店の前を通りすがりに...
堀辰雄 「晩夏」
...長男が海を越えた地球上の一点に呼吸してゐること――それらの意識を幾分でも具体的にする為に...
牧野信一 「地球儀」
...こんな目のさめるような華やかな道具噺...
正岡容 「小説 圓朝」
...何か超人間の魅惑力を具えていたことを...
柳田國男 「地名の研究」
...立って夜具を裾のほうからたたみ...
山本周五郎 「花も刀も」
...僅かに水をかぶつた岩礁の鼻が河の中につき出ている特に具合の悪い地点で...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...しっとりと手に受けたときの湿り具合...
横光利一 「夜の靴」
...「具簡(ぐかん)――」と...
吉川英治 「私本太平記」
...行火(あんか)に足を入れて、夜具をかぶると、そのまま、夢も見ないで寝てしまった...
吉川英治 「松のや露八」
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