...それで遊星が太陽に墜落衝突することによって太陽系が再び覚醒するというカントの詩的な夢想は実現し難いようである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...又只管(ひたすら)彼女に智力と天才とを認むるばかりで女子の天性を覚醒することをあやまるが如き男子も等しく彼女に協(かな)はざる者である...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...乃至は大国の持つたいやな自尊心について覚醒するところがあつたに相違ない...
田山録弥 「真剣の強味」
...それを覚醒するために発刊したので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...人々の悪口雑言を醒すのも...
直木三十五 「南国太平記」
...翌日眼を醒すと宿の者は山へ出て仕舞つてまあちやんが一人茶釜の下を焚いて居た...
長塚節 「痍のあと」
...翌朝早く目を醒すと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...(昼寝の者が眼を醒すまでの間に...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
...目を醒すがいなや...
牧野信一 「創作生活にて」
...」千枝子の声に驚いて目を醒すと...
牧野信一 「早春のひところ」
...音響は山彦の作用で二倍に拡大されて番兵の居眠りを呼び醒すのである...
牧野信一 「ピエル・フオン訪問記」
...わたしは苦笑と共に眼を醒すようになり...
牧野信一 「湖の夢」
...目を醒すと一処に床を蹴つた...
牧野信一 「雪景色」
...妹を警醒するやうな口吻(こうふん)で...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
...今の中(うち)にこの意味で覚醒する必要はあるまいか...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...サテは最早(もう)覚醒するのかと思っていたわけだがね……ハハハハハハ」「……………」いつの間にか又眼を閉じていた私は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...すると五日目頃の夜中になってふと私が眼を醒すとまだ夜業を続けていた筈の屋敷が暗室から出て来て主婦の部屋の方へ這入っていった...
横光利一 「機械」
...俺は眼を醒す...
横光利一 「書翰」
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