...ゾッとして眼を醒すのです...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...乃至は大国の持つたいやな自尊心について覚醒するところがあつたに相違ない...
田山録弥 「真剣の強味」
...それを覚醒するために発刊したので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...加十恍惚となる事並に贅沢なる朝食の事フト眼を醒すと加十は長椅子のようなものの上に眠っていたので...
久生十蘭 「魔都」
...その爲めに看護婦の眼を醒すやうなことはなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...苦々しい夢に襲はれて眼を醒すと頭の底がビン/\と痛み始めてゐた...
牧野信一 「池のまはり」
...鍛冶屋も一緒に眼を醒す...
牧野信一 「駆ける朝」
...一眠つても眠つても眠り足りないやうな果しもなくぼんやりした頭を醒すために私は...
牧野信一 「競馬の日」
...メイ子は帰館の時も忘れて眠りほうけてしまう酔漢達の夢を呼び醒すためのコーリング・ベルの代用に使つてゐた...
牧野信一 「酒盗人」
...夜など、不図眼を醒すと、りら子の声がはつきりと耳もとに響いてゐて、夢とうつゝの差別がつかなかつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...滝は独り眼を醒すのであつた...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...何時目を醒すか解りやしなからう...
牧野信一 「南風譜」
...妹を警醒するやうな口吻(こうふん)で...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
...今の中(うち)にこの意味で覚醒する必要はあるまいか...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...すると五日目頃の夜中になってふと私が眼を醒すとまだ夜業を続けていた筈の屋敷が暗室から出て来て主婦の部屋の方へ這入っていった...
横光利一 「機械」
...俺は眼を醒す...
横光利一 「書翰」
...眼を醒すと同時に...
横光利一 「旅愁」
...次の日の朝眼を醒すともう関門海峡にかかっていた...
横光利一 「旅愁」
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