...ゾッとして眼を醒すのです...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...まさにこれ全人類覚醒すべきの好機ここに於てか...
大隈重信 「文明史上の一新紀元」
...いつものように六時に目を醒すと...
大阪圭吉 「三狂人」
...微かな音にも眼を醒すように...
直木三十五 「南国太平記」
...覚醒すると同時に...
久生十蘭 「海豹島」
...いっぺんに覚醒する...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...今はもう眠りのことより他に何の思慮もなく痴(たわ)けて脚どりも怪しい夫を目醒すために手をとつて...
牧野信一 「F村での春」
...夜明けごろ登志子が、不図眼を醒すと、驚いたことには未だ、カーテンの向方に窺へる兄の部屋には満々と明りが点いてゐて微かに人の声さへが洩れて来るのであつた...
牧野信一 「海路」
...鍛冶屋も一緒に眼を醒す...
牧野信一 「駆ける朝」
...涯しもなくぼんやりしてゐる頭を目醒すために……...
牧野信一 「競馬の日」
...メイ子は帰館の時も忘れて眠りほうけてしまう酔漢達の夢を呼び醒すためのコーリング・ベルの代用に使つてゐた...
牧野信一 「酒盗人」
...滝は独り眼を醒すのであつた...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...恰度夢の中でドキツとする怖ろしい鼓動で思はず眼を醒す時のやうに...
牧野信一 「眠い一日」
...どんな話題なのか眼を醒すと同時に私は忘れたが...
牧野信一 「剥製」
...目を醒すと一処に床を蹴つた...
牧野信一 「雪景色」
...拔足差足 忍び寄つた野兎は 蓆圍ひの隙間から 野菜畑に跳びこんだとたんに係蹄(わな)に引かかる 南無三 とんぼがへりを二つ三つ力まかせに空を蹴る 月を蹴る 月は 山の端に入(は)いるやがて兎は 寢てしまふ 白菜たちが眼を醒す...
三好達治 「兎」
...俺は眼を醒す...
横光利一 「書翰」
...次の日の朝眼を醒すともう関門海峡にかかっていた...
横光利一 「旅愁」
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