...何だか 醒めて ゐて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...目醒(めざ)めたことだろうが...
海野十三 「空襲葬送曲」
...ガタリというかなり高い物音に不図(ふと)眼を醒(さま)してみますと...
海野十三 「赤外線男」
...三日も酔が醒めないところから...
薄田泣菫 「独楽園」
...目醒めたままの夢を追いつつ多くの時間を過ごしたことがある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...入り込んだ邸(やしき)の中が眼の醒(さ)めるような宮殿で...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...夢からでも醒めたやうに男は言つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...その喚き声に夢を醒された信心ぶかい老婆たちは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...私は急に何か自分に憑(つ)いていたものから醒(さ)めたような気持で...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...うたたねから目を醒されたのであろう――臆病窓があく音がして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...却って醒覚(せいかく)したようになって働いていることが多いと云う事である...
森鴎外 「雁」
...若(も)し誰か目を醒(さま)すと...
森鴎外 「金貨」
...夜中過ぎに病人が目を醒(さ)ました...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...そうして眼が醒めてからの苦しくて情なかった事……軍艦の器械のゴットンゴットンという響きが身体(からだ)に伝わるたんびに...
夢野久作 「支那米の袋」
...眠るともなく醒むるとも無くて在りしが...
夢野久作 「白くれない」
...南無阿弥陀仏ではどうしても有難さを呼び醒すことが出来ないらしいので...
横光利一 「旅愁」
...枝もたわわな姿に眼を醒(さ)まされていた...
吉川英治 「黒田如水」
...なお将士の歓(かん)を興醒(きょうざ)めさせまいと...
吉川英治 「三国志」
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