...醒めたるときは、寺の園なる檸檬(リモネ)の木の下にて、フラア・マルチノが膝に抱かれ居たり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...危い!糸子は先程から目を醒ましていた...
海野十三 「蠅男」
...いきなり夢中で家内にしがみつかれて私は吃驚(びっくり)して眼を醒ましました...
橘外男 「蒲団」
...「現今民国有識階級ニ於(おい)テハ華国ハ眠レル獅子ナリト言ヒナサレ覚醒又ハ警世ノ意アリテ尤(もっと)モ喜バル」と...
谷譲次 「踊る地平線」
...今は歴史界を覚醒してゐるといふ形である...
田山録弥 「雨の日に」
...「お父うさんはまだお目が醒めないかい...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...門を敲(たた)けど呼べど叫べど醒めてくれぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...マリユスは覚醒(かくせい)するであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...贈つてもらつた独逸製の目醒し時計の中に隠れるから燈台の尖へあがつていつて海の方へ力いつぱい抛つてくれたまへ...
仲村渠 「最後の手紙」
...睡眠(みん)と覚醒(かくせい)との間(あひだ)を繋(つな)ぐ一種の糸を発見した様な心持がした...
夏目漱石 「それから」
...泥醉から醒めて翌日に...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...醒めての思案もありますまいけれど...
樋口一葉 「にごりえ」
...恰度夢の中でドキツとする怖ろしい鼓動で思はず眼を醒す時のやうに...
牧野信一 「眠い一日」
...しかしいつもの自分ならそれを変だと感じもしようが妙ちきりんな状態にある僕はそんな事は格別気にも掛けないで矢張りのらりくらりと絶えず落着かず、少し本を読んだかと思ふとすぐ煙草を眩ひする程吹かす、画を描くかと思ふと鉄亜鈴をいぢる、その内に眠る、すぐ醒める、殆んど狂噪の状態であつた...
村山槐多 「殺人行者」
...覚醒時に於て不意に大音響に打たれたる心理の急変化とが酷似せるがために...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そうして眼を醒ますと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...酒醉之醒たるごとくに(後略)と見えたりしてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...血の酔いから醒めかけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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