...角力(すもう)より帰った未醒氏...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...眼の醒(さ)めるような方です...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...周の夢はそれと一緒に醒めたのですが...
田中貢太郎 「涼亭」
...私は自分の声で眼が醒め...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...醒(さ)めかかった頭脳がズキズキしていた...
徳永直 「冬枯れ」
...良心の覚醒(かくせい)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...眼が醒めた時分に起き直ろうとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...したがって半醒半酔(はんせいはんすい)のような落ちつきのない状態に陥(おちい)った...
夏目漱石 「明暗」
...樽野は折角快く無心になつてゐたのを醒されたかのやうに苛々しく自分こそ馬鹿な呟きを続けた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...どの室からも安らかな寢息が洩れてゐて一人も目醒めてゐなかつた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...天然のめざめよりあるいはなお早くこの声々に覚醒させられているようなけはいがある...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...どうしても醒める事ができません...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...朝眼を醒し、何が最初に聞えて来るかと、枕に頭をつけたまま、うとうとしていると、フロン・ポピュレール(人民戦線)と叫ぶ声が、いつの朝でも、先ず聞えた...
横光利一 「欧洲紀行」
...翌朝また眼を醒すと私に浮んで来た第一のことは昨夜の屋敷の様子であった...
横光利一 「機械」
...若しまだ眼が醒めてでもゐたら...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...なほ醒めぬ悍氣にたけりながら...
吉川英治 「折々の記」
...酒で濁っていた眼を醒まして...
吉川英治 「篝火の女」
...彼の酒の名残まですッかり醒ましてしまった...
吉川英治 「剣難女難」
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