...色の黒い未醒画伯とうとう俳優となってしまった...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...ヨーロッパが暗黒時代(ダアクエージ)の深き眠りから醒(さ)めて以来...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...この経験とドイツ丸呑みよりの覚醒が自然今日の幹部候補生の制度となり...
石原莞爾 「戦争史大観」
...酔いも醒めていた...
梅崎春生 「幻化」
...兄はハッと目が醒めた様に...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...翌(あく)る朝眼が醒(さ)めた時には...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...社会を覚醒なされる...
田中貢太郎 「春心」
...不願醒客と風月堂に会し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...決して酔が醒(さ)めてはいないのでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...うむ」呼び醒(さ)まされた主膳は...
中里介山 「大菩薩峠」
...今も飲んだ酒が醒めたというわけではないのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...けっこう大手を振って根岸まで帰れるのだ――目が醒(さ)めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の目をハツキリと醒めさせた...
中島敦 「環礁」
...醉醒に水は毒だようと舵取の唄ふ追分の聲が耳に響く...
長塚節 「佐渡が島」
...就中竹下の面取りの早業と村井の刀捌きの目醒しさでは...
牧野信一 「南風譜」
...この人を思う熱情も決して醒(さ)めていたのではないのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかしいつもの自分ならそれを変だと感じもしようが妙ちきりんな状態にある僕はそんな事は格別気にも掛けないで矢張りのらりくらりと絶えず落着かず、少し本を読んだかと思ふとすぐ煙草を眩ひする程吹かす、画を描くかと思ふと鉄亜鈴をいぢる、その内に眠る、すぐ醒める、殆んど狂噪の状態であつた...
村山槐多 「殺人行者」
...百年の眠りから今醒(さ)めたように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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