...儉約の爲め硫酸紙(りうさんし)の代りにパラピン紙を用ひて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ドリル(孔(あな)をあける機械)や酸水素高温焔器や...
海野十三 「宇宙戦隊」
...その他の酸もアルカリもわたしのパンのなかに入れなかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...言語に絶する辛酸を舐(な)め尽しました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...たとえば亜砒酸鉛(あひさんえん)を使用すればいいが...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...これをまた砕いて五プロセントの稀硫酸液に入れ大きな桶で電気分解をやる...
寺田寅彦 「話の種」
...ひっそりと石炭酸が匂っている...
永井隆 「長崎の鐘」
...塩化ナトリウム 二七・二一三グラム塩化マグネシウム 三・八〇七グラム硫酸マグネシウム 一・六五八グラム硫酸カルシウム 一・二六〇グラム硫酸加里 〇・八六三グラム炭酸カルシウム 〇・一二三グラム沃化マグネシウム 〇・〇七六グラム合計 三五・〇〇〇グラムというふうに...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...悲酸(ひさん)な事情とか...
夏目漱石 「野分」
...表面的な膿瘍は切開で治療するが、成熟の起こる(乾かしたガマガエル、酸化鉛、など)のを待って時間がかかる...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...フト手に入れた青酸を二重のカプセルに入れてその上を厳重に密封したのを...
野村胡堂 「流行作家の死」
...酸っぱい酒の匂いが臭くて焦々する...
林芙美子 「新版 放浪記」
...発煙硝酸の蓋(ふた)でもあけたように...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...金五郎も安堵はしたが、妙に、気持が酸っぱく、口中が苦(にが)くて仕方がなかった...
火野葦平 「花と龍」
...これは上州の奥の法師温泉――高村光太郎君によつて我々の間に紹介された古風な炭酸泉――に滞在中一日赤谷川の渓谷伝ひに三国峠へ登つたことがあつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...しくしくと冷めたい酸(す)っぱい草の汁(しる)が虫歯の虚孔(うろ)に沁み入った...
水上滝太郎 「山の手の子」
...病人が牛乳を沢山ガブ飲みしたら胃液や外の酸類で凝結(ぎょうけつ)して胃を悪くするに極(き)まっている...
村井弦斎 「食道楽」
...口の曲るほど酸っぱいのを子供は喜んでチュウチュウ吸った...
山本笑月 「明治世相百話」
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