...彼は酷烈な攻撃を仕掛けた...
...酷烈な寒さに凍える...
...彼女は酷烈な負荷に耐えられなかった...
...酷烈な競争があると言われている...
...昨晩の雷雨は酷烈だった...
...トルストイ翁が如何に酷烈にその論敵を取り扱ふ人であるかの事實さへも曲庇(きよくひ)して省りみなかつたのである...
石川啄木 「トルストイ翁論文」
...しかし最初の話手が陰惨酷烈...
太宰治 「喝采」
...たいへん酷烈な結論を一つ発見いたしました...
太宰治 「古典風」
...「死ぬほど淋しいところ」の酷烈(こくれつ)な孤独感をやっと捕えた...
太宰治 「佐渡」
...峻厳酷烈(しゅんげんこくれつ)なる亡父...
太宰治 「もの思う葦」
...最も通俗なのは『金色夜叉』や『不如帰』をはじめ、所謂大衆小説と呼ばるる無数の小説を貫く甘い涙ぐましさとかいうものであろうが、高級なサンチマンタリスムには、『ボヴァリイ夫人』や『感情教育』の如き、凡そ大衆的な涙の味とは逆行する苦笑や憐憫、さては『エディポス王』や謡曲『隅田川』の如き、一つは酷烈な、一つは哀切な運命悲劇の醍醐味もあるだろう...
辰野隆 「感傷主義」
...また酷烈の処置に出で...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...理性こそは酷烈な太陽である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...肉体を侵す酷烈な欲望のほかに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その斬り方の酷烈なことを見ても...
中里介山 「大菩薩峠」
...就職のとつ始(ぱじ)めから度胆を抜いてくれようと思つてゐた若将軍の切支丹に対する処置の酷烈さと...
長與善郎 「青銅の基督」
...酷烈な寒気に傷められ...
久生十蘭 「新西遊記」
...ソヴエトはニコラス・ロマノフが無残酷烈な専制政治(デスポチスム)によってロシアの国民に加えた殺戮と苛逆の事実を数えあげ...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...実に酷烈かくの如きものであって...
穂積陳重 「法窓夜話」
...其二は蘭医方の酷烈を非難するのであつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...低くて気候の酷烈でない谷間で冬を迎えるためにそろそろ降りてきていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...酷烈なタタキ込み方をした...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...酷烈な現実と闘い抜いて来たか...
夢野久作 「少女地獄」
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