...けれども冷酷に言ひ放せば...
芥川龍之介 「僻見」
...日本人はもともとそんなに残酷な人間ではない...
石川欣一 「比島投降記」
...僕が残酷なほど滅多に妻子と家とを思い浮べないのは...
岩野泡鳴 「耽溺」
...可成(かな)り残酷なしうちをした...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...この主人公のあまりにも残酷な笑いが...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...慘酷(むご)い/\汝(おのれ)めには滅(ほろぼ)されたのぢゃ! おゝ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...彼はこのドイツ人が自分の仲間をあまりに酷評してるのだとは思わなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...拙者はこの歌を酷愛する一人であるにかかわらず...
中里介山 「大菩薩峠」
...「後(あと)が酷(ひど)くつてな...
長塚節 「土」
...鬼の鐘五郎と言われた酷薄無残な男ですが満ち足りた今宵ばかりは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ベシーと酷いアボットが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...だって信頼する男の前で、娘にこんなひどいことを言うなんて、超残酷だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...病的に冷酷な心状を説明する最適の言辞として...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...この分ぢや定めし酷いことに違ひない...
牧野信一 「蝉」
...「酷え奴だなあ!」と唸つた...
牧野信一 「ゾイラス」
...よほど私の抱有しているものに酷似していてはなはだ思い半ばにすぐるときが少なくないのである...
正岡容 「わが寄席青春録」
...どんなに酷(ひど)くてもこらえねばならぬ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...草木も枯れてしまう酷(きび)しさだが...
吉川英治 「黒田如水」
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