...と一矢酬いておいて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...四、店の利害と働く者の利害はすべて一致すべきもので、営業忙しく利益多き時は、その労苦に酬い、必ず利益を分配すること...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...充分酬いられたような気になって思わず莞爾(にっこり)とした...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...自分の受けた迫害に酬いようとする...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...之も矢張衞から出奔した戲陽速が此の言葉を傳へ聞いて、斯う酬いた...
中島敦 「盈虚」
...十分にその労苦は酬いられるであろう...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...いささかながら酬いることが出来たことがせめてもの心やりだった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...その努力に酬いるよろこびの垂穂として...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...亡兄榛軒の柏軒を幕府に薦めた志は此に始て酬いられたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...このように短い生涯から永遠の酬いをその応報としてひき出すというのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼らがよき作に酬いられる場合は決してないであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...昭和の時代に於て酬いられつつある...
夢野久作 「能とは何か」
...今や漸(ようや)く酬いられむとしつつある...
夢野久作 「能とは何か」
...おれは知己の篤い志に酬いたらいいのか」「いや...
吉川英治 「三国志」
...なんの酬いるところもなくて気の毒だが...
吉川英治 「三国志」
...曹操も業を遂げたあかつきには必ず厚くお酬いするであろう」と...
吉川英治 「三国志」
...そのご恩にも酬いず...
吉川英治 「三国志」
...歯を以て歯に酬いたのである...
吉川英治 「平の将門」
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