...決して激語を以てゾパルに酬いない...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...と一矢酬いておいて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...自分の犯した行為に対する当然な酬いのくるのを待っているのだ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...女がその恋に酬いなかった時...
中里介山 「大菩薩峠」
...「徴舒はお前に似てるぞ!」行父は笑って直ぐに酬いた...
中島敦 「妖氛録」
...二千円の研究費となって酬いられたからである...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...されば官吏が職を勤むるの労に酬いるには月給をもってし...
福沢諭吉 「学問の独立」
...かくて難を免れた酬いにその馬に揚武と加号した...
南方熊楠 「十二支考」
...之に廻り会へて悦びを得たその幸に感謝するだけでも充分な酬いであらう...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...満足に酬いてやることもできないこのような別れが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...母と子の辛苦はどのような酬いをも期待するものではない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...今や漸(ようや)く酬いられむとしつつある...
夢野久作 「能とは何か」
...お酬い申すことができる...
吉川英治 「上杉謙信」
...公孫は、それを以て、「貴下に示す自分の微志である」と、玄徳に酬いた...
吉川英治 「三国志」
...しかしおれもまた彼に向って計をもって酬いてくれる所存だ...
吉川英治 「三国志」
...顔良は、一刀も酬いず、偃月刀のただ一揮(き)に斬り下げられていたのである...
吉川英治 「三国志」
...汝はその反対なものをもって予に酬いた...
吉川英治 「三国志」
...彼はその労力に酬いられないことを感ずるだろう...
和辻哲郎 「院展遠望」
便利!手書き漢字入力検索