...さうして二十九の年の九月その戀は始めて或意味に於いて酬いられた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...諸兄の友誼に酬いるで厶ろう...
海野十三 「くろがね天狗」
...さて探偵帆村荘六の努力が遂に酬いられて前代未聞の「蠅男」の全貌が始めて明らかになった...
海野十三 「蠅男」
...これらの貴重な青春を捧げて快く主家のために尽してくれる店員にどうして酬いたらよいか...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...歯には歯を以て酬いよ...
武田麟太郎 「反逆の呂律」
...いかなる酬いがくるか...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...一死を以てこれに酬いんと欲したり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...維新前後志士の苦心もいささか酬いられたといわなければならぬ...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...自分の受けた迫害に酬いようとする...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...二千円の研究費となって酬いられたからである...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...表向きはその手柄に酬いられませんでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...されば官吏が職を勤むるの労に酬いるには月給をもってし...
福沢諭吉 「学問の独立」
...之に廻り会へて悦びを得たその幸に感謝するだけでも充分な酬いであらう...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...母と子の辛苦はどのような酬いをも期待するものではない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...なんの酬いるところもなくて気の毒だが...
吉川英治 「三国志」
...曹操も業を遂げたあかつきには必ず厚くお酬いするであろう」と...
吉川英治 「三国志」
...そのご恩にも酬いず...
吉川英治 「三国志」
...顔良は、一刀も酬いず、偃月刀のただ一揮(き)に斬り下げられていたのである...
吉川英治 「三国志」
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