...大砲(たいほう)がとどろきわたり...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...今にもいんいんたる砲声がとどろき...
海野十三 「海底大陸」
...大オルガンのとどろき...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あの夜の名捕方――轟(とどろき)の源松という勘定奉行差廻しの手利(てき)きでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ああ、ロシアよ、お前もあの、どうしても追いつくことの出来ない三頭馬車(トロイカ)のように、ずんずん走って行くのではないか? お前の駈けて行く道からは煙のように埃がまいあがり、橋がとどろき、何もかもが後へ後へと取り残されてゆく! まのあたりに、この不思議な神業を目撃した人は、これは天から閃めいた稲妻ではないかと、茫然として立ち竦んでしまう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...笛や八絃琴(コーブザ)の楽の音がとどろきわたつて――歓楽がつづいた……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...俄かにそれが大きな雷鳴となってとどろき渡りました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...耳を聾するようなとどろきである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...少女の胸はとどろき躍(おど)る...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...車輌のとどろきとともに運ばれてゆく喚声も次第に遠のいて...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...黝みそめた若松の梢にひそやかな濤のとどろきが通いもしよう...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...ただその一事だけで胸がとどろきやまない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...旅寝の枕にどうどうと濤(なみ)のとどろきを聞いて明かした...
山本周五郎 「新潮記」
...轟雷雄(とどろきなるお)の隠れ家を叩きに来ようとは思わなかったよ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...と金吾も胸のとどろきを覚えました...
吉川英治 「江戸三国志」
...轟(とどろき)又八がバカ軍師とののしったわけである...
吉川英治 「神州天馬侠」
...軍師(ぐんし)昌仙(しょうせん)と物頭(ものがしら)の轟(とどろき)又八が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...春雷の鳴ったような轟(とどろき)が...
吉川英治 「新書太閤記」
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