...酒酣(たけなわ)な時に順次に皆舞いました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...静歌はまたこの鳥を心から酣酔させるだけの魅惑をもつてゐない...
薄田泣菫 「独楽園」
...さて幾日間明朗な日光とみづみづしい青葉と新鮮な大気とに酣酔し...
薄田泣菫 「独楽園」
...興がようやく酣(たけな)わになろうとする時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...ましてその中で酣睡(かんすい)を貪(むさぼ)るなどということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...お雪ちゃんに説明して話の興がようやく酣(たけな)わになるところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...いよいよ酣わになるばっかりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...二紅(くれない)を弥生(やよい)に包む昼酣(たけなわ)なるに...
夏目漱石 「虞美人草」
...主客(しゅかく)ともに興酣(たけなわ)となり...
新渡戸稲造 「自警録」
...さうしてゐる中に酒席は酣になつて...
野口雨情 「石川啄木と小奴」
...机を構へたものゝ何か若気の至りとでもいふかのやうな夢と不安に追はれて転々幾度(いくたび)――鳥跡の霞を追ふが如くに遥なる想ひを酣(のみつ)くさうといふやうな...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...然(しか)るに酒酣(たけなわ)に耳熱して来ると...
森鴎外 「魚玄機」
...酒酣(たけなわ)になっている...
森鴎外 「鼠坂」
...ノブ子が日本に到着する以前から初まっておりました欧洲大戦は正に酣(たけなわ)となっておりまして...
夢野久作 「暗黒公使」
...戦がまだ酣(たけなわ)ともならないうちに...
吉川英治 「三国志」
...戦い酣(たけなわ)と見るや...
吉川英治 「新書太閤記」
...灯は闌(た)けて酒興も酣(たけなわ)に入ると...
吉川英治 「新・水滸伝」
...外の降りしきる雪とともに今が酣(たけなわ)の景色と見えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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