...今もなお酣(たけなわ)であった...
海野十三 「奇賊悲願」
...酒酣(たけなわ)な時に順次に皆舞いました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...頃者(コノコロ)暁春連日放チレ晴紅酣ニ緑戦ヒ花神旺壮シテ遊心勃興ス...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...静歌はまたこの鳥を心から酣酔させるだけの魅惑をもつてゐない...
薄田泣菫 「独楽園」
...嵐の如くいよ/\酣(たけなは)にしていよ/\急激に...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...春酣にして風猶寒し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...ゆるやかな合奏の興が酣(たけな)わになる時分に...
中里介山 「大菩薩峠」
...月明の夜陽(あら)はに鳳輦(ほうれん)の巡(じゆん)を為す芳野の戦ひ酣(たけなは)なるの日また帝子(てんし)の屯(たむろ)に代る或は鎌倉の窟(いはや)に投じ憂憤まさに悁々(えんえん)或は桜井の駅に伴ひ遺訓何ぞ慇懃(いんぎん)なる……歌いゆくと興がいよいよ湧き...
中里介山 「大菩薩峠」
...芸尽しがいよいよ酣(たけな)わになる...
中里介山 「大菩薩峠」
...いよいよ酣わになるばかりでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いよいよ酣わになるばっかりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...今まで会話に酣(たけな)わであった士分と...
中里介山 「大菩薩峠」
...酣酔(かんすい)が水をブッかけられたように醒(さ)めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...春は酣(たけなは)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夢方(まさ)に酣(たけなわ)なるのとき...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...○「みろくの船」は『心』復刊一号(昭和二十六年十月 酣燈社)に発表...
柳田国男 「海上の道」
...現代に生きている正木博士の科学知識との闘争(たたかい)は今酣(たけなわ)なんだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...戦いが酣(たけなわ)となって...
吉川英治 「新書太閤記」
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