...半パイントの蒸留酢および1粒の明礬をとり...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...緑雨の作の価値を秤量(しょうりょう)するにニーチェやトルストイを持出すは牛肉の香味を以て酢の物を論ずるようなものである...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...鰯の新らしいのを宿のおかみさんに酢漬にして貰つて一本いたゞく、鰯が五銭、酢醤油が二銭、焼酎が十三銭...
種田山頭火 「行乞記」
...酒、米、醤油、酢、豆腐、茄子、何から何まで御持参だ...
種田山頭火 「鉄鉢と魚籃と」
...舅の家で毎朝食事にでる酢(す)クリームをかけた火傷(やけど)しそうな揚饅頭(プィシカ)で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...もちろん野菜と一しょにぽん酢でたべる...
壺井栄 「瀬戸内の小魚たち」
...「さうなると神隱しだね」八五郎は酢つぱい顏をします...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女の子に誘(さそ)はれたんですよ」友次郎は酢つぱい顏をするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二子山附近われの悔恨は酢えたりさびしく蒲公英(たんぽぽ)の莖を噛まんや...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...甲府行きの汽車にひかれて死ぬ事も賑やかな甘酢っぱい空想...
林芙美子 「新版 放浪記」
...全く虫酢(むしず)のはしるような会話ばかりであった...
林芙美子 「平凡な女」
...あゝバットでも吸いたいオオ! と叫んでも風が吹き消して行くよ白い大空に私に酢を呑ませた男の顔があんなに大きく...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...酒匂川(さかわがわ)の鮎は色が青くって脂肪分が寡(すくな)いから鮓(すし)に製したり酢の物に料理すると色も変らず味が結構です...
村井弦斎 「食道楽」
...○南瓜の料理は本文の外に胡麻酢を掛けて食しても味良し...
村井弦斎 「食道楽」
...別に御飯を上手に炊いて米一升に二合位の酢と少しの塩とをよく利(き)くほどに混ぜて冷ましておきます...
村井弦斎 「食道楽」
...私どもでは湯煮て三杯酢(さんばいず)にしたり...
村井弦斎 「食道楽」
...なかんずく若さぎの酢和(すあ)えが眼をとらえた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...「あーぶら買いに酢う買いに」と言って...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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