...酔興(すゐきやう)にまぎらして夫人(ふじん)を貰(もら)はんといひしを...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...酔興といっていいほどなことがよくできるといぶかしく思うことがある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あなたご自身の酔興から...
太宰治 「斜陽」
...酔興に召し上りますので...
太宰治 「新釈諸国噺」
...樹明君が今晩ほど悲しい顔をしてゐたことはない(昨夜の酔興を自省して)...
種田山頭火 「其中日記」
...酔興にもさらに料金を約束してタキシイを駆った...
徳田秋声 「仮装人物」
...あなた様の御酔興(ごすいきょう)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...酔興で夜夜中(よるよなか)...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分と病院と来(きた)るべき春とをかくのごとくいっしょに結びつける運命の酔興(すいきょう)さ加減を懇(ねんご)ろに商量(しょうりょう)した...
夏目漱石 「思い出す事など」
...もとより酔興(すいきょう)でした事じゃない...
夏目漱石 「坑夫」
...人から見ると酔興(すいきょう)な苦労をします...
夏目漱石 「野分」
...先方から勝手に寄こすくらいの酔興的な閑文字すなわち一種の意味における芸術品なのだから...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...酔興(すいきょう)で自分の虚栄心を打ち殺すような正直は...
夏目漱石 「明暗」
...たまにはこんな酔興な貴女があるんだから行かなければ義理がわるい...
夏目漱石 「倫敦消息」
...どんな酔興な辻斬だって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いくらか酔興なところもあるのです...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いくら浜村屋が酔興(すいきょう)でも...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...えゝ?」「誰が酔興に……」彼にとつては...
牧野信一 「爪」
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