...夫人を美酒(びしゅ)に酔わせるか...
海野十三 「振動魔」
...夕べのそれを一椀の茶でそうすることをかんがえて見たまえ! それらで誘惑されるときいかにわたしは堕落することか! 音楽でさえ人を酔わせることがある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...酒は人間を酔わせる代りに...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...左大臣や取巻き連中が寄ってたかって老翁を酔わせるようにしたり...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...その酔わせる成分には前記の酒もあり...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...花束の酔わせる匂に夢心地になっていき...
豊田三郎 「リラの手紙」
...あるいはまた歌麿(うたまろ)の浮世絵から味うような甘い優しい情趣に酔わせるからであった...
永井荷風 「夏の町」
...無心で見ている見物をも酔わせるほどの働きでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...良心を酔わせる材料がないせいかも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...酔わせるだけの分量は貯えてなかったはずなのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼を酔わせる事を御馳走(ごちそう)のように振舞(ふるま)った...
夏目漱石 「行人」
...ひとを酔わせる作用があるらしいな...
久生十蘭 「喪服」
...ちょうど少量のぶどう酒が疲れた脳を酔わせるように...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...気持を酔わせるほど色合の強いものを...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...人を酔わせる作用があるからとも思うが...
三好十郎 「ゴッホについて」
...ここにあるのは早く人を酔わせる酒だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...夏の夜(よ)の人を酔わせるような微温(ぬる)みがある...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...現在のように大衆を酔わせる力はなくなってしまうであろう――ナアンダ...
夢野久作 「ナンセンス」
便利!手書き漢字入力検索