...口あたりがよくて酔ふことも酔ふらしい...
種田山頭火 「行乞記」
...学校からすぐ樹明君がやつてくる、ほろ/\酔ふ、どうでも湯田へ行つて一風呂浴びてこうといふ、お互に脱線しないことを約束して、バスで一路湯田まで、千人風呂で汗を流す、それから君の北海道時代に於ける旧友Yさんを訪ふ、三千数百羽の鶏が飼はれてをり、立体孵卵器には一万五千の種卵が入れてあるほど、此地方としては大規模であり、大成功である、樹明君が心易立に無遠慮に一杯飲ましなさいといふ訳で、奥さんが酒と料理とを持つて来て、すみませんけれど、主人は客来で手がひけないので、どうぞ勝手に召しあがつて下さいといはれる、酒はあまりうまくなかつたが、料理はすてきにうまかつた、私などはめつたに味へない鶏肉づくしだつた、さすがに養鶏場だ、聞くも鶏、見るも鶏、食べるもまた鶏だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...……待つてゐた三人がやつてきた、枯枝を焚いて酒をあたゝめ飯をたく、ヂンギスカン鍋はうまかつた、みんな酔ふた...
種田山頭火 「其中日記」
...酔ふ(酔ひでもしなければやりきれなくなつてゐた私だつた)...
種田山頭火 「其中日記」
...しづかに飲む、おのづから酔ふ、山は青くして水の音、鳥が啼きます、花が散ります、あああ...
種田山頭火 「其中日記」
...酒に酔ふか、よろしい、飲みなさい、恋に酔ふか、よろしい、可愛がりなさい...
種田山頭火 「其中日記」
...□over value よりも under value□酔ふ...
種田山頭火 「其中日記」
...午後、敬君来訪、サケサカナ例の如く、こゝろよく酔ふ、同道して山口の或る人を訪ねる、おとなしく用をすませて戻る、めでたし/\/\...
種田山頭火 「其中日記」
...酔ふとやつぱり嫌なことがある...
種田山頭火 「其中日記」
...「今は酔ふべき時です! 『時』に虐げられる奴隷になりたくないなら...
ボードレール 富永太郎訳 「酔へ!」
...牧野は酔ふと仕方がないといふのが牧野さんの周囲の人達の定説であつたのでもあらう...
中原中也 「思ひ出す牧野信一」
...酔ふには違ひなかつた...
牧野信一 「熱い風」
...私は怖ろしく酔ふてゐた...
牧野信一 「交遊秘話」
...稀代の喧嘩巧者で酔へば酔ふほど隼のやうな身軽さになり変るといふのであつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...どんな重苦しさなの?」「僕が舟になど酔ふ筈はないのだがな...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...父と一処に酒に酔ふのが好きだつた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...「ウツ! われ徒らに無明の酒に酔ふにあらず……と...
牧野信一 「貧しき日録」
...その中から更に抜萃して見ると白酒に酔ふも三日や草の宿評 貴嬢紳士は終年宴楽菜の花のあなたに見ゆる妹が家評 黄雲千頃...
正岡子規 「病牀六尺」
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