...見る見る温柔な葉子の言葉や表情に酔いしれるのだった...
有島武郎 「或る女」
...心中ひそかに怪しげなる情念に酔いしれるのを喜んだ...
海野十三 「振動魔」
...その日のうちに直ぐもう正体もなく酔いしれると云う有様で...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...――生の歓びに酔いしれる南国人の・それ故にこそ...
中島敦 「光と風と夢」
...木も石も酔いしれるよう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...酔いしれるばかり華やかな幸福と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...「酔いしれる父に孕みて産みし子のその酒好きを憂い給うや」などと...
山之口貘 「酒友列伝」
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