...「けれどもそれははらいそへ参りたいからではございません...
芥川龍之介 「おぎん」
...人心の妄雲をはらい去り...
井上円了 「おばけの正体」
...絹布切れでつくったさいはらい...
上村松園 「画室談義」
...からだをゆさぶって雪(ゆき)をはらいおとし...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...十万フランの払出請求書(はらいだしせいきゅうしょ)を書いた...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...砂(すな)をはらいのけると...
大下宇陀児 「金魚は死んでいた」
...命(みこと)が草をお切りはらいになった御剣(みつるぎ)を草薙(くさなぎ)の剣(つるぎ)と申しあげるようになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...口惜し紛(まぎ)れの腹癒(はらい)せであったか...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...三角帽の男はそれを太い手で静かにはらいのけた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...わき目もふらず祓殿(はらいでん)の方へと下りて行きます...
中里介山 「大菩薩峠」
...今月の末になると米薪(こめまき)の払(はらい)でまた心配しなくっちゃなりませんから...
夏目漱石 「野分」
...沫(しぶき)をはらい落すように...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...腕や頭についた雪をはらいながら木山と竜子が...
三好十郎 「その人を知らず」
...指のはらで機械の埃りをはらい...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...波羅伊曾(はらいそ)の空に在(ま)しませる彼等の父の不思議なる救ひの手を待ち設くる体なり...
夢野久作 「白くれない」
...かれははふりおつる涙をはらいつつ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ひっさげていた大刀の下からはらいあげて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...枯(か)れたる枝をはらい落とした――その練習(れんしゅう)によるのである...
吉川英治 「神州天馬侠」
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