...はらいそ(天国(てんごく))の門へはいるのは...
芥川龍之介 「おぎん」
...マッカリヌプリの麓(ふもと)の払下(はらいさげ)官林に入りこんで彼れは骨身を惜まず働いた...
有島武郎 「カインの末裔」
...ほこりの手をはらいながら...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...× × ×三十分もすると、警官たちは六メートルほどの杉の木を二本たおして、枝をきりはらい、おおぜいでそれをかついで洞窟の中へやってきました...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...そしてだれかにその腹癒(はらい)せをしたくなって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「芥子粒を林檎のごとく見すという欺罔(けれん)の器」と「波羅葦僧(はらいそ)の空をも覗く...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...今月の末になると米薪(こめまき)の払(はらい)でまた心配しなくっちゃなりませんから...
夏目漱石 「野分」
...腹癒(はらい)せをして居るのだよ...
野村胡堂 「百唇の譜」
...片方の眼であたりに注意をはらいながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...遅蒔きながら何とかその腹癒(はらい)せもならぬものかと...
南方熊楠 「十二支考」
...くらやみから這い出てくる蚊をはらいながら待っていると...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...どうかおはらいください...
山中峯太郎 「小指一本の大試合」
...スナーク号を売りはらい...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...前の細君だってまだ全額払込(はらいこみ)にはなっていないんだのに...
横光利一 「上海」
...かれははふりおつる涙をはらいつつ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...九輪の根もとからはらいあげた戒刀(かいとう)の切(き)ッ先も敵のからだにまでとどかなかった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...すでに落城したも同様なこの城を落すために、わざわざ手間暇(ひま)かけて、説客に来たり詭謀(きぼう)をかまえる莫迦(ばか)はない」と、大言をはらい、「それがしが参ったのは、信長様の代参として、長政どののお位牌(いはい)へ焼香に来たのでござる...
吉川英治 「新書太閤記」
...みんな!腹癒(はらい)せをしろ」眼ッかちが...
吉川英治 「松のや露八」
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