...桂月香と彼女の兄とは酔(よ)い伏した行長を後(あと)にしたまま...
芥川龍之介 「金将軍」
...酔漢みたいな口調で言った...
太宰治 「姥捨」
...父がたび/\酒に酔っては口号(くちずさ)んでいたことがあるので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...近在の人らしい両親に連れられた十歳位の水兵服の女の子が車に酔うて何度ももどしたりして苦しさうであるが...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...あたかも死に酔わされたかのようになって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そこで、この爛酔の客が、通常の客ではない、新撰組にゆかりのある壮士の一人か、或いは、それらの徒の招きでここへ押上ったものかに相違ない、という想定が、早くも村正どんの頭に来ると共に、その夢中で口走る囈語の中に、呼び立てる人の名もどうやら聞覚えがないではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...化物じみてゐたところから酒の酔ひも醒めさうな...
中村地平 「悪夢」
...森の中はいくら歩いても、案外疲れないし、夜はよく眠れるンだけどなア」「あのう、加野さんは、ずつと、こちらにいらつしやいますの?」「まだ、当分はゐるかもしれないね……」「私、加野さんつて気味が悪いわ」「何故? 荒れてゐるせゐかね……」「昨夜、ひどく、お酒に酔つて、いらつしたンですのよ...
林芙美子 「浮雲」
...酒に酔つたから云ふわけぢやなかつたンですけど...
林芙美子 「浮雲」
...あんまり酔ったので...
林芙美子 「新版 放浪記」
...そこで藩王と侍従は酔い潰され...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...外へ出ると思つたより西岡が酷く酔つてゐるのには純造は少なからず驚いた位ひだつた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...おまえさんたちはくらい酔ってりゃいいだろうけど...
山本周五郎 「おれの女房」
...十五日の日に酔っぱらって...
山本周五郎 「さぶ」
...甲斐が酔いつぶれるまで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...これで御本尊が酔い倒れたものと思って満足したらしい...
夢野久作 「斜坑」
...まさかそんな陶酔(とうすい)気分をいったのではあるまい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...酒に酔った泥鰌(どじょう)のように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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