...そんなに酔ってもいないようでした...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...山田も伊沢もかなり酔うていた...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...明日は死なう青葉をあるきつゞける(吉之介さんに代つて)・地べたにすわり食べてるわ・はれ/″\酔うて草が青い・石垣の日向の蛇のつるみつつ・つきあたれば枯れてゐる木・さみしいけれども馬齢(マヽ)薯咲いて六月三日徹夜だつたから早い...
種田山頭火 「行乞記」
...とうぜんとして酔ふ...
種田山頭火 「其中日記」
...ほろ酔機嫌で湯田へ行く...
種田山頭火 「其中日記」
...三月二日酔境に東西なく、酔心に晴曇なし...
種田山頭火 「其中日記」
...やはり影絵のもつ特殊の魅惑に心酔するのである...
寺田寅彦 「映画時代」
...朝から酒に酔っていた...
徳田秋声 「爛」
...『だらしのない酔っ払いの面(つら)だ』と言っておる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...如何に酔っ払ったとは言え...
豊島与志雄 「朝やけ」
...松岡はもう酔ってはいなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...あたしはおぢいさんの酔つ払ひが恐い...
牧野信一 「サクラの花びら」
...〔『日本』明治三十二年四月二十二日〕酔人の水にうちいるる石つぶてかひなきわざに臂(ひじ)を張る哉これも上三句重く下二句軽し...
正岡子規 「曙覧の歌」
...」経之は宿酔(ふつかよい)らしい弟の顔を見た...
室生犀星 「野に臥す者」
...――ぼくは考えるのにふつか酔いのようだが...
山本周五郎 「季節のない街」
...その女……田中春というのは多分偽名でしょうが……その女は泥酔している紳士に麻酔剤か何か嗅がして...
夢野久作 「暗黒公使」
...分捕った酒に酔って...
吉川英治 「三国志」
...わたくしは静かな陶酔のこころもちでこの画の前に立ちつくした...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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