...祝杯を酒盃で交わす...
...酒盃を片手に乾杯する...
...彼女は酒盃を手元に置いた...
...酒盃を交わして歓談する...
...失恋に酒盃をあげる...
...酒盃(しゅはい)に伸びた手の指が何か不自然なほど長かった...
梅崎春生 「桜島」
...酒盃(さかずき)をお取りになり...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...伊勢の國の三重から出た采女(うねめ)が酒盃(さかずき)を捧げて獻りました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...天皇はその酒盃に浮んでいる葉を御覽になつて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...Sさんの言葉、Gさんの酒盃、K上座の熱風呂、和尚さんの足袋、……すべてが有難かつた...
種田山頭火 「行乞記」
...久しぶりに酒盃をとりかはす...
種田山頭火 「其中日記」
...裁判所の桜若葉がうつくしくてすつかり葉桜となり別れるバスのとまつたところが刑務所の若葉八ツ手若葉のひつそりとして・お留守らしい青木の実の二つ三つ(みどりさんを訪ねて)雲かげもない日のあなたを訪ねて来た・藤棚の下いつせいにおべんたうをひらいて(紫雲藤、幼稚園生)六地蔵さんぽかぽか陽がさした・幾山河あてなくあるいて藤の花ざかり・ぼうたんや咲いてゐるのも散つてゐるのも枯れきつて何の若葉かそよいでゐる(家康鎧掛松)・しんこ細工のうらうら鳥がうまれ魚(サカナ)うまれ蔓ばら咲かせてようはやるお医者くわう/\鳴くや屋上の鶴は二羽(松菱デパート)木馬に乗せられて乗つて春風ぼうしよこちよに、ハイ七階であります、春(エレベーターガール)一階二階五階七階春らんまん“浜松の印象”紅日書楼おとなへば薬くさいのも春の宵句会帰途・一人へり二人へり月は十日ごろ芽ぶいて風が重い足で行く・茶碗は北朗、徳利も酒盃も、酔ふ北朗作るところの壺があつて花が咲いて四月廿九日晴、肌寒く、二俣町...
種田山頭火 「旅日記」
...一座はいずれも酒盃を手にしたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...焦々(いらいら)しく酒盃を取り上げる...
中里介山 「大菩薩峠」
...107ジャムの酒盃――ジャムシード王の七輪の杯...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...居住いも崩さずに独り端然と酒盃をあげている人物がある...
久生十蘭 「魔都」
...三斎隠居から渡された酒盃を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いかなる金属も酒盃としては好ましくない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼の見たものは自分の片手に握られた乾いた一つの酒盃と...
横光利一 「日輪」
...やツぱし日本の酒盃(さかづき)なのよ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...酒盃(さかずき)...
吉川英治 「宮本武蔵」
...酒盃(さかづき)を投げつけて茫然と立っているマリを街路に連れだして車にのせると車体は海岸線を疾風のように走りだした...
吉行エイスケ 「スポールティフな娼婦」
...すると一座が急に浮かれて酒盃がかるやかに夜目にも白い運河を越えて...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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