...酒癖が悪いと、失敗することが多い...
...彼の酒癖はあまりよくない...
...酒癖がよくない人には、つい手を出してしまいそうになる...
...酒癖のせいで、彼女に嫌われてしまった...
...酒癖は治らなければいけないと思う...
...私には飲酒癖という非常な欠点があったのである...
太宰治 「薄明」
...兄の酒癖を矯めるべく御祈祷を頼みに来たさうな...
種田山頭火 「一草庵日記」
...――酒癖でも悪いと言うのかい...
徳田秋声 「足迹」
...伜は酒癖が少し惡いだけで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...抑(そもそ)も私の酒癖(しゅへき)は...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...そのあいだに私の気質や性格は一般に――酒癖という悪鬼のために――急激に悪いほうへ(白状するのも恥ずかしいが)変ってしまった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...余は君と別れてからあの如く殆ど田舎に閉ぢこもりダンスの代りに夕暮時になると甚だ愚かな飲酒癖に慣れて家庭の者共に夥しい迷惑をかけ続けたが...
牧野信一 「初夏通信」
...悪酒癖者には酒盛りの光景を...
牧野信一 「タンタレスの春」
...家内の者達への狂暴は募るばかりで「酒癖が悪い」位ゐでは包み終せなくなつて...
牧野信一 「白明」
...酒癖の浪人黒川孝蔵を無礼討にするこれがプロローグのように点出されている...
正岡容 「我が圓朝研究」
...――横浜に支店を持った宝沢――妻帯した彼――直一(なおいち)と名づけた子供――彼の酒癖――彼の撞球(たまつき)――彼の猟銃...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...蟒が酒癖を出して支店長に酒を浴せてから間も無かつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...酒癖が悪くて喚き出すと手に負えなかった...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...姉弟の父は角造(かくぞう)といい、今戸の瓦屋の職人だったが、酒癖が悪く、飲みだすと三日も五日も休みなしに飲み、もちろん仕事には出ないし、酒乱のようになった...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...酒癖が悪いというより...
山本周五郎 「風流太平記」
...親譲りの飲酒癖が次第に高まって来まして...
夢野久作 「暗黒公使」
...妙な手紙を出したらしい」「出している」「内通していやがるんだろう! 所司代へ出した密書だろうッ」周馬は対手(あいて)の酒癖を知っているように...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いついつも乱暴や無理難題を酒癖としている父でもなかった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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