...丹尾の体から酒のにおいがぷんぷんただよっている...
梅崎春生 「幻化」
...隣り村の僧侶(ばう)さんの許(ところ)へ葡萄酒の進物をしようとした事があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...たまらない気持がして私は行きあたりばつたりの宿屋へ這入り、汚い部屋に案内され、ゲートルを解きながら、お酒を、と言つた...
太宰治 「津軽」
...いづれを択ぶか!□酒中酒尽――空の世界...
種田山頭火 「其中日記」
...四人楽しく酔ふ(必ずしも酒ばかりに酔うたのではない)...
種田山頭火 「松山日記」
...老人達は薄暗い処で酒を飲んでゐた...
田山花袋 「朝」
...酒も次第にその一座に廻つたと覚しく...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...居酒屋の戸を開いていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼等はやはり酒でも飲まなければやりきれないのであろう...
豊島与志雄 「別れの辞」
...馬右エ門は白痴だし――酒を買つて来た新次が...
新美南吉 「鍛冶屋の子」
...どこかの酒蒸溜場(さかこしば)の大煙突が屋根のうへにのつかつてゐるのに退屈して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...四月九日(木曜)「そこでもう一杯のまう」「面白い、それにつきもう一杯」なんて、何でさうノンセンスなのみ方をするのか、自分で分らぬ、酒馬鹿...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その酒の香(か)がいつか何処(どこ)かであった嬉しさの香(におい)に似ていると思召(おぼしめ)すように...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...「一杯の葡萄(ぶどう)酒を傾けるような」日常的な気易さをもって...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...米屋だって酒屋だって...
山本周五郎 「おれの女房」
...良江は増田に酒をすすめた...
山本周五郎 「季節のない街」
...その累は必ず酒井侯にも及ぶだろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...酒を飲むふうもなし...
吉川英治 「下頭橋由来」
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