...その快感も明かに一時的な酩酊(めいてい)にたすけられている...
梅崎春生 「日の果て」
...気違いじみた酩酊が立派に魂を腐らせて行き...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...酩酊(めいてい)してから床に這入るので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...満腹させたり酩酊させたり満足させたりするような身分に...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...パーヴェル・パーヴロヴィチが酩酊のていだったこととか...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...酩酊のあまり川に落ちて...
豊島与志雄 「田園の幻」
...酩酊(めいてい)によってますます高まる欲望...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...恋人と呼ばるる酩酊者(めいていしゃ)にとっては一つの神があるものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...明治三十三年四月十五日の日曜日に向嶋にて警察官の厄介となりし者酩酊者二百五人喧嘩九十六件...
永井荷風 「向嶋」
...お蘭――」かなり酩酊していることは...
中里介山 「大菩薩峠」
...大抵酩酊シテ東西ヲ知ラズ...
成島柳北 「阿房山賦」
...ひどく酩酊(めいてい)したかっこうで...
林芙美子 「晩菊」
...手前らが酩酊いたしましたのは...
久生十蘭 「魔都」
...結局僕はサンボリストなんで――などゝそれが酩酊者の耳にも酔を醒すかのやうなキンキンとした奇声で...
牧野信一 「心象風景」
...もう大分酩酊して池部と滝尾の膝をポンポンと扇子で叩いたりした...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...おそろしい酩酊者らしい声を張りあげて...
牧野信一 「露路の友」
...(a)古人がこの酩酊という不徳をさほどに激しく非難しなかったことは確かである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...酩酊(めいてい)の様子でもあるが...
吉川英治 「黒田如水」
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