...酩酊すると、私の頭のなかで可憐な小柳雅子が乱舞しはじめた...
高見順 「如何なる星の下に」
...ぼくはほんのりと酩酊して行った...
竹内浩三 「横町の食堂で」
...謝源のすぐ傍に丞相の郭光はもう大分酩酊したやうにして膝をくづして...
太宰治 「地図」
...」すばらしい陶酔ではないか! そのりっぱな葡萄(ぶどう)酒とそれを与えた葡萄樹とは讃(ほ)むべきかな! 旧フランスの特権者らを酩酊(めいてい)さした血を有する葡萄樹...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...言論の酩酊(めいてい)から落胆へ落ち込んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...酩酊者自身も既に...
豊島与志雄 「夢の図」
...ひどく酩酊(めいてい)してるのかまたはそのまねをしてるのかもわからなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お蘭――」かなり酩酊していることは...
中里介山 「大菩薩峠」
...馬鈴薯(じやがいも)は前(めえ)に幾(いく)らでも有(あ)んのに」おつぎは更(さら)に窘(たしな)めるやうに「おとつゝあは酩酊(よつぱら)つたつてそんなに顛倒(ぐれ)なけりやよかつぺなあ」と獨(ひと)り呟(つぶや)いた...
長塚節 「土」
...さすがにだいぶ御酩酊のようす...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...酩酊して朦朧となりかけると...
久生十蘭 「蝶の絵」
...一種名状し難い酩酊状態が...
久生十蘭 「魔都」
...酩酊者らしい音声を発したり...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...(a)さて酩酊は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「だいぶそれがしも酩酊(めいてい)しました...
吉川英治 「私本太平記」
...程よく酩酊(めいてい)した時だったんで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...わざと酔いを誇張して酩酊(めいてい)した太郎冠者(たろうかじゃ)のように細い皺首(しわくび)を振りうごかした...
吉川英治 「宮本武蔵」
...シャンパーニュ州の妙なる美酒にいいかげん酩酊した...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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