...お酉様の境内、その界隈(かいわい)には前日から地割(じわり)小屋掛けが出来ている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...初酉(はつとり)に連れてつてやるよ...
武田麟太郎 「一の酉」
...――今年は三の酉もあるんだね...
武田麟太郎 「一の酉」
...十三日、己酉、天晴、夜に入つて雷鳴、同時に御所の南庭に、狐鳴くこと度々に及ぶと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...お酉(とり)さま前後から春へかけて...
徳田秋声 「足迹」
...篇中の事件は酉(とり)の市(いち)の前後から説き起されて...
永井荷風 「里の今昔」
...酉の女」の文字であったことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...母屋(おもや)の者に知れずに外から出入りが出來るかい」「雨戸は酉刻(むつ)前に締めます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――私がそっと家を出たのが酉刻(むつ)半頃...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨夜酉刻半(むつはん)(七時)少し過ぎ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...暮れ酉刻(むつ)(六時)の定刻を待ちきれずに犇(ひし)めき合ひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お白洲に證人として酉松が呼出され...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...『酉陽雑俎』に、新羅国の旁※(ぼうい)ちゅう人、山中で怪小児群が持てる金椎子(きんのつち)が何でも打ち出すを見、盗み帰り、所欲(のぞみのもの)撃つに随って弁じ、大富となった、しかるにその子孫戯れに狼の糞を打ち出せと求めた故、たちまち雷震して椎子を失うたと見ゆるなど、いずれも俵の底を叩いて、米が出やんだと同じく、心なき器什(どうぐ)も侮らるると瞋(いか)るてふ訓戒じゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...次に「安永丁酉冬...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...癸酉の歳に廬照隣(ろせうりん)と云ふものが孫の家に寓してゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その日の酉(とり)の下刻(げこく)に...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...酉の下刻に引き取った...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...天保八酉年十月廿六日」と彫ってある...
森鴎外 「渋江抽斎」
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