...鷺(さぎ)は姉(ねえ)さん相当にそつと右鄰へ腰を下した...
芥川龍之介 「鷺と鴛鴦」
...この漱石とは何ものであらうか?太白堂三世(たうはくだうさんせい)村田桃鄰(むらたたうりん)も始めの名はやはり漱石である...
芥川龍之介 「続澄江堂雑記」
...病を力(つと)めて円月堂と近鄰(きんりん)に住する諸君を見舞ふ...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...僕の鄰(となり)には新聞記者らしい三十前後の男が二人何か小声に話していた...
芥川竜之介 「歯車」
...老子の最後から二章目の終りに、甘其食、美其衣、安其居、楽其俗、鄰国相望、鶏犬声相聞、民至老死不相往来という、その理想の消極的無政府の社会が描かれてある...
大杉栄 「獄中消息」
...暫の顔にも似たり飾海老夏芝居役者にまけぬ浴衣哉八文字ふむか金魚のおよぎぶり日当の鄰りうらやむ冬至哉おとなりの一中※や敷松葉二月八日...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...近鄰の藝者家の忰ともわけありとの噂あり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...たま/\旧妓八重次近鄰の旗亭に招がれたりとて...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...此の頃はほと/\四鄰の湫隘なるに堪へやらぬ心地す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...近鄰の園梅既に開くを見る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...鄰家の冬至梅既に満開なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...岩崎家の東鄰には依然として思案外史(しあんがいし)石橋(いしばし)氏の居(きょ)あり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...盧照鄰(ろしょうりん)の「長安古意」の長詩の中の一句でありますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その作者であるところの盧照鄰という古(いにし)えの薄倖なる詩人に対して...
中里介山 「大菩薩峠」
...委字に鬼字を鄰と為せば...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
......
平野萬里 「晶子鑑賞」
...現に近年物故した川北朝鄰(ともちか)翁のごときもそんなことをいっていられた...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...川北朝鄰、岡本則録(のりぶみ)、遠藤利貞、関口開(ひらく)などという面々もやはり同様の傾向をたどった...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
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