...しかもその空席のあるのは丁度(ちやうど)僕の右鄰(みぎどおり)である...
芥川龍之介 「鷺と鴛鴦」
...この漱石とは何ものであらうか?太白堂三世(たうはくだうさんせい)村田桃鄰(むらたたうりん)も始めの名はやはり漱石である...
芥川龍之介 「続澄江堂雑記」
...(鄰りの笛といふ題は僕が詩韻活法から拾つた...
小穴隆一 「二つの繪」
...家園一旦属ス二西鄰ニ一...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...日支同文の邦家(ほうか)も善鄰の誼(よ)しみを訂(さだ)めている遑(いとま)がなくなったようである...
永井荷風 「十九の秋」
...横町の稲荷(いなり)の鄰に何庵とかいふ蕎麦屋(そばや)の二階より口をかけて小しまを呼べば...
永井荷風 「桑中喜語」
...四鄰蕭条...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...鄰家待合の庭に蝉の啼くを聞く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...鄰家の冬至梅既に満開なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...岩崎家の東鄰には依然として思案外史(しあんがいし)石橋(いしばし)氏の居(きょ)あり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...遅塚麗水(ちづかれいすい)翁またかつてこのあたりに鄰を卜(ぼく)せしことありと聞けり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...たまたま鄰人の新聞紙をよみて衣服改良論を称(となう)るものあれば忽(たちまち)雷同して...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...鄰の雑談に夢さまされてつとめてこゝを立ち出づればはや爪さきあがりの立峠...
正岡子規 「かけはしの記」
...京都の祇園に現存するものは元禄四年(一六九一)に長谷川鄰完なるものの奉納であり...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...川北朝鄰、岡本則録(のりぶみ)、遠藤利貞、関口開(ひらく)などという面々もやはり同様の傾向をたどった...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...その当時には和算家としての川北朝鄰の名望が洋算普及の上に効力のあったという著しい事実を思うべく...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...しかるに川北朝鄰はすでにして陸軍の教官たる地位を失い大阪に行って和算教授の塾を開かんとしたこともあるが...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...必ず鄰(となり)あり」を反駁(はんばく)した形になっている...
和辻哲郎 「孔子」
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