...野に伏して鄙歌(ひなうた)優(いう)にうたひなば...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...オージルビーにゃ金の血』という名高い鄙歌(ひか)はあれは修辞的の意味ばかりでなく文字通りの意味があるのじゃ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...船の荷倉に折り重なって豚のように寝ているニグロの群れを映じてそれにものうげに悲しい鄙歌(ひなうた)を歌わせるのがあった...
寺田寅彦 「映画時代」
...調子はずれの鄙歌(ひなうた)が一度に起こって皿(さら)をたたく音もする...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...さきに聞きつる鄙歌(ひなうた)のあいにく耳に響き...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...梢にはなに鳥かきてまろらかな鄙歌(ひなうた)をうたう...
中勘助 「島守」
...その官能的な鄙歌(ひなうた)を叱りつけてから...
中里介山 「大菩薩峠」
...互いに歌う鄙歌(ひなうた)もしばしば途切れ...
宮崎湖処子 「空屋」
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三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
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