...あちらこちらにあるオランダ人の住む辺鄙(へんぴ)な渓谷のなかにあり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...鄙吝(ひりん)のなすところだという攻撃で...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...併し町人と違つて其処が大名育ちだから強(あなが)ち金子(かね)で張らうといふ鄙(さも)しい考は無いやうだが...
内田魯庵 「犬物語」
...日本ではよほど辺鄙な山奥へでも行かなければそんな家は一軒もない...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...彼に与うるが如き拙鄙(せっぴん)なる追従者を容(い)るる能(あた)わず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...鄙(ひな)びた山家の風景の中にとよの姿をおくことによって...
外村繁 「澪標」
...この辺鄙(へんぴ)な小さな町で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...既にわたくしは葷斎漫筆なる鄙稿の中に記述した...
永井荷風 「上野」
...鄙(ひな)の歌にも情合が満つれば優しい芽が吹いて春の風が誘う...
中里介山 「大菩薩峠」
...これから辺鄙(へんぴ)に赴いて...
中里介山 「法然行伝」
...そして鄙(ひな)びた子守唄で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んとなく鄙(ひな)びた感じの嫁を慰めて伊豆屋を引上げるほかはなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何処か鄙(ひな)びているのを...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...而我独頑似鄙...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...辺鄙(へんぴ)閑散...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...『史記』には槌を以て朱亥(しゅがい)が晋鄙を殺し...
南方熊楠 「十二支考」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...鄙(ひな)びた老武士といおうか...
吉川英治 「剣の四君子」
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