...鄙(ひな)びた効果が見られる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...鄙(ひな)び魂(たま)の不吉怖鳥(ふきつこはどり)...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...かゝる美人(びじん)も是(この)辺鄙(へんひ)に生(うま)れ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...徳子がアメリカの田舍を曲馬師のサアカスに加はつて俗受けの鄙(ひな)唄を歌つて踊つた時代をこそ見たいと思ひました...
竹久夢二 「砂がき」
...富貴も驕奢に流れず貧賤も鄙陋(ひろう)に陥らず...
太宰治 「不審庵」
...吾既ニ産ヲ鄙北ニ受ケ...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...東海道線の辺鄙(へんぴ)な駅と駅との間を...
谷崎潤一郎 「細雪」
...鄙(ひな)びて長閑(のどか)な鶏の声...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...鄙(ひな)びた山家の風景の中にとよの姿をおくことによって...
外村繁 「澪標」
...桓寛(かんかん)ガ『塩鉄論(えんてつろん)』ニ曰ク鄙儒(ひじゅ)ハ都士(とし)ニ如(し)カズト...
永井荷風 「小説作法」
...淫鄙な権妻(ごんさい)...
永井荷風 「虫干」
...叔父の観覚は勢至丸の器量を見て如何(いか)にもただ人ではないと思ったから徒(いたず)らに辺鄙(へんぴ)の塵に埋めて置くには忍びない...
中里介山 「法然行伝」
...今でもごく辺鄙な温泉場には...
中谷宇吉郎 「温泉1」
...ことほど左樣に、鄙びて、下世話にくだけた、どこか古驛の茶店といつたやうな感じのする建物である...
野上豐一郎 「桂離宮」
...私にはそんな鄙劣(ひれつ)な事は……」「出来ないとお言いのか……フン我慢(やせがまん)をお言いでない...
二葉亭四迷 「浮雲」
...彼女に貴下の野鄙な姓を与えて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...そはこの鄙吝の身をもつて...
三好達治 「朝菜集」
...それに行く先がちと辺鄙(へんぴ)な...
吉川英治 「宮本武蔵」
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