...こういった辺鄙(へんぴ)な...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...当時京都と鎌倉との関係が琉球の都鄙(とひ)に知れ渡っていたことが知れる...
伊波普猷 「土塊石片録」
...併し町人と違つて其処が大名育ちだから強(あなが)ち金子(かね)で張らうといふ鄙(さも)しい考は無いやうだが...
内田魯庵 「犬物語」
...房州のごく辺鄙なある漁師町へ避暑に出かけたことがあります...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...人里はなれたこの辺鄙(へんぴ)な地方で...
大阪圭吉 「灯台鬼」
......
武田祐吉 「古事記」
...日本ではよほど辺鄙な山奥へでも行かなければそんな家は一軒もない...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...則ち鄙夫(ひふ)のみ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それは全く鄙に稀な綺麗な娘がいた……からでもありませんがね...
豊島与志雄 「舞踏病」
...二三段石段をあがつて千社ふだのべたべた貼りついた赤門をくぐれば右てに小さな閻魔堂があつて型のごとく野鄙な顔をした閻魔様がひかへてゐる...
中勘助 「銀の匙」
...このような辺鄙(へんぴ)な新開町に在ってすら...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...私のやうな辺鄙の土地に居るものは晴衣の夏羽織を用ゐることはそれは滅多にないことなので幾年でも仕立てた儘に保存されて居るのである...
長塚節 「隣室の客」
...織屋はどこへ行ってもこういう鄙(ひな)びた言葉を使って通しているらしかった...
夏目漱石 「門」
...病弱の身をもてあまして蹌々踉々と辺鄙なる村から村を流転してゐたので...
牧野信一 「浪曼的月評」
...古今都鄙(とひ)を一貫した行事の中心であった...
柳田国男 「年中行事覚書」
...都も鄙(ひな)も...
吉川英治 「私本太平記」
...鄙(ひな)も都も...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「悲しむべし辺鄙(へんぴ)の小邦...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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