...……鄙唄(ひなうた)を...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...月宵鄙物語(つきのよいひなものがたり)というのがあります...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...座に連なる人々は鄙(ひな)にはまれなる気高き男女...
井上円了 「おばけの正体」
...かゝる美人(びじん)も是(この)辺鄙(へんひ)に生(うま)れ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...男になれなれしく話をしかけたというのでひどく鄙(いやし)んだ...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...少なくも辺鄙(へんぴ)な片すみにあって存在を忘れられていたような場合であることもあえて珍しくはないのである...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...微塵(みじん)色気も鄙気(いやしげ)も無いすっきりした娘で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...見る人その鄙俚を笑ふこと勿れ」と述べ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...然し非常に辺鄙な土地なので...
豊島与志雄 「反抗」
...稲毛から房州へとだん/\辺鄙へ移転した訳は...
永井荷風 「来訪者」
...九州の別府(べっぷ)温泉と同じ系統に属する辺鄙(へんぴ)の温泉地である...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...こんな辺鄙(へんぴ)な山の中に...
萩原朔太郎 「猫町」
...碧梧桐選三座の句に鄙振(ひなぶり)や蓼(たで)を刻みて鮓(すし)の中に 梅影鮓の中にといふは殊更(ことさら)に聞える...
正岡子規 「病牀六尺」
...農村に於ける農民大衆=一生モスクワというところを自分の目で見る機会がないような辺鄙なロシアの田舎で「十月」を経験し...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...乃ち都鄙年代の前後には依らぬのである...
柳田國男 「信濃桜の話」
...鄙夫(ひふ)も寛に...
山路愛山 「英雄論」
...そのうえ閑居(かんきょ)というにはあまりに土地が辺鄙(へんぴ)すぎる...
山本周五郎 「追いついた夢」
...地方の辺鄙(へんぴ)は知らぬこと...
吉川英治 「源頼朝」
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