...あちらこちらにあるオランダ人の住む辺鄙(へんぴ)な渓谷のなかにあり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...鄙吝(ひりん)の為す所だと云ふ攻撃で...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...鄙(ひな)びた効果が見られる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...」間もなくさっきのヒナマレ――鄙には稀なるの意味である――が朱塗のお膳を二つ運んで来た...
石川欣一 「山を思う」
...中央線の中野駅を降りてから十五分も歩かなければ到達しないほど辺鄙(へんぴ)なところに在る...
海野十三 「科学者と夜店商人」
...言(ことば)は鄙(いや)し...
太宰治 「パウロの混乱」
...すべてが鄙(ひな)びて狭(せせ)っこましいのにも呆(あき)れ返らずにいられなかったのです...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...その中でのきわめて辺鄙(へんぴ)な片田舎(かたいなか)の一隅(いちぐう)に押しやられて...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...あんな野鄙(やひ)な人を集めて騒ぐのは止せともいいかねた...
夏目漱石 「こころ」
...どこまで広がるか分らない――その町外れだからよほど辺鄙(へんぴ)な処だ...
夏目漱石 「倫敦消息」
...市中から相当離れたこんな辺鄙(へんぴ)な処なら...
火野葦平 「糞尿譚」
...鄙劣(ひれつ)千万な...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...昔は國府を鄙の都といひし例もあれば鎌倉の如く江戸の如く覇府(はふ)ありし地は都といひてもよかるべし...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...星かげも鄙(ひな)びている抜弁天(ぬけべんてん)に近い田圃(たんぼ)中――一軒家があって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...これこそ物語にうつつをぬかすがごとき野鄙(やひ)な文学ではないと高くとまり...
「純粋小説論」
...鄙(ひな)びた板橋に丸木の欄をつけて赤く塗ってあるのが目についた...
吉川英治 「源頼朝」
...その晩節をどこか辺鄙(へんぴ)な田舎に送っている高純な士であるなどということはなおさら知らない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そんな辺鄙(へんぴ)なところへ...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??