...野鄙(やひ)低劣(ていれつ)を極め...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...如何に辺鄙な寒村でも...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...山家片鄙(へんぴ)はお極(きま)りの石斑魚(いわな)の煮浸(にびたし)...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...辺鄙な田舎ですから...
橘外男 「仁王門」
...調子はずれの鄙歌(ひなうた)が一度に起こって皿(さら)をたたく音もする...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...相続者の兄家族は辺鄙(へんぴ)にあるその家を離れて...
徳田秋声 「仮装人物」
...鄙(ひな)びた菓子とお茶を持って来た...
徳田秋声 「縮図」
...鄙(ひな)びて長閑(のどか)な鶏の声...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...さっぱりとして情け深く寸分鄙吝(いや)しい所なき...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...□□□□の人々が文明都市から排斥されてだんだん逃げて行く所は○○のような辺鄙な所...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...こんな辺鄙(へんぴ)な山の中に...
萩原朔太郎 「猫町」
...偏鄙偏屈ナリトイヘトモ...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...鄙吝(ひりん)の心を却掃(きゃくそう)し...
福沢諭吉 「中津留別の書」
...花柳風俗スケッチの漫謡に都鄙妙齢の浮気女を普ねく魅了し去つてゐる...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...自分らには解らぬ事を下等とか野鄙(やひ)とか卑蔑するのが今日西洋の文化或る点において退却を始めおる徴(しるし)じゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...そのうえ閑居(かんきょ)というにはあまりに土地が辺鄙(へんぴ)すぎる...
山本周五郎 「追いついた夢」
...香りたかい草木の芽をあしらった鄙(ひな)びた午食をたべたりしたのち...
山本周五郎 「日本婦道記」
...環境が鄙(ひな)びているし...
山本周五郎 「初蕾」
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