...この町は古都風の建物が多くて、とても雰囲気がある...
...都風(みやこふう)のさび烏帽子をかぶったまま...
芥川龍之介 「藪の中」
...そのガラスの廻りにへばりついている人には若い京都風の男もあれば妻君を携帯している東京風の男もあった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...常に都風(みやび)たる事を好んで...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...当時、関八州は管領の所領であって、万事京都風で、小むずかしいことばかりであった、ちょうど今時はやりの繁文縟礼(はんぶんじょくれい)であったのだ、そこへ早雲が来て、この繁文縟礼の弊風を一掃してしまい、また苛税を免じて民力の休養をはかった、つまりこれで、うまく治めたのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...升屋祝阿彌(ますやしゆくあみ)といふ京都風に傚(なら)ひたるべし...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...宮川に沿う岸の家々は京都風に近き建築にて...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...いっそう入念に京都風な市街区画が完了して一般人の入市をゆるしたのは明治二十五年...
服部之総 「望郷」
...芝の露月町に京都風な小さい宿屋を開いた...
林芙美子 「夜福」
......
一葉稿 「五月雨」
...都風の応対ぶりで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それから京都風に壬生菜と餅を入れて...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...まるで世の中の違う程すべての事が都風で...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...わざわざ都風を避けた服装もいっそう源氏を美しく引き立てて見せる気がされた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一つは京焼あたりの都風をまねて出来たもの...
柳宗悦 「雲石紀行」
...都風に染まった弱さがどこにも見られません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...それが都風の極めて花やかなものだったために...
柳田国男 「年中行事覚書」
...月毛の背に新しい鞍(くら)をおけ」と、近侍の瓜生保(うりゅうたもつ)に、駒支度をいいつけ、自身もすずやかな小袖狩衣(かりぎぬ)を、つとめて都風に、着かざっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...都風を吹かせやがって)と...
吉川英治 「平の将門」
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