...茶は純粋と都雅を崇拝すること...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...大宗匠たちの臨終はその生涯(しょうがい)と同様に絶妙都雅なものであった...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...着る物に都雅(みやび)を競う面白さはなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...先の下河原の方の意気な都雅な家とは打って変り...
近松秋江 「狂乱」
...彼の時代の古い都雅である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...所謂都雅の風を為してる...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...テニソンの『アイジルス』は優麗都雅の点において古今の雄篇たるのみならず性格の描写においても十九世紀の人間を古代の舞台に躍(おど)らせるようなかきぶりであるから...
夏目漱石 「薤露行」
...間もなくその都雅(とが)な生活を捨てて...
野村胡堂 「楽聖物語」
...都雅(とが)艶麗なうちに微妙な威容を含み...
久生十蘭 「湖畔」
...眼をくすぐるような都雅な色彩に接しようなどとは思っていなかった...
久生十蘭 「南極記」
...白百合の花を彫った都雅な墓碑でその面には...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...(六月二日)二十二○大阪の露石(ろせき)から文鳳(ぶんぽう)の『帝都雅景一覧』を贈つてくれた...
正岡子規 「病牀六尺」
...挙止もまた都雅であった...
森鴎外 「細木香以」
...典型的な支那婦人の都雅(とが)な美しさが匂いのように流れて来るのであった...
横光利一 「上海」
...概して瀟洒(あつさり)と都雅(みやび)であることは他(た)国人の及ぶ所で無からう...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...都雅快濶にして細憂に拘拘たらず...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...特に都雅味の豐かな文藝が繁へてゐるといふのではない...
吉江喬松 「山岳美觀」
便利!手書き漢字入力検索