...築土(ついじ)つづきの都大路(みやこおおじ)を...
芥川龍之介 「邪宗門」
...山里も都大路(みやこおほぢ)も殊なることなけれど...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...不知火(しらぬひ)の浮(う)いて漾(たゞよ)ふ都大路(みやこおほぢ)の電燈(でんとう)を見(み)ながら...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...都大路(みやこおほぢ)の流離(さすらひ)よ...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「頌歌」
...悲しみをひたにつつみて行くわれを柩に入れて船出せさせよわが佐渡よこひしき人ももろともに浪に沈むな船出するとき佐渡の山こともなげなるおもてしてわれの船出を見送るものか島にただひとりの君をのこしたるおもひをもちてわれ佐渡を去る大佐渡と小佐渡とならびなかぞらを君がまなざし照らすその島あなわびし都大路は路のべに小石のもてる喜を見ず赤玉や...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...日(ひ)ぞ照(て)りしらむ日盛(ひざか)りの都大路(みやこおほぢ)を...
薄田淳介 「白羊宮」
...毎日ぶらりぶらりと手下を引連れて都大路を歩きまわり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...都大路の花のかげ白雲深き鄙の里白波寄する荒磯邊...
土井晩翠 「天地有情」
...それは都大路で見る時のように...
中里介山 「大菩薩峠」
...武士の見下してゐる都大路には...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...この句がもし「月天心都大路を通りけり」だつたら...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...ワシントンの都大路を練りまわりました...
三浦環 「お蝶夫人」
...広大な都大路を直線に...
柳宗悦 「民藝四十年」
...腰裳(こしも)を高くかかげて都大路(みやこおおじ)を闊歩(かっぽ)する者があっても...
柳田国男 「木綿以前の事」
...彼等は永久に彼等の墓原……都大路をさまようのであろう...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...都大路の色硝子に曇って...
夢野久作 「塵」
...都大路に鳴っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...都大路(みやこおおじ)へ曝(さら)し物にして曳き出し...
吉川英治 「親鸞」
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