...都大路(みやこおおじ)に血をあやさなんだのが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...百千網(ももちあみ)巷巷(ちまたちまた)に空車行く音もなくあはれ、今、都大路に、大真夏光動かぬ寂寞(せきばく)よ、霜夜の如く、百万の心を圧せり...
石川啄木 「詩」
...都大路を八方へ溢(あふ)れる時...
泉鏡花 「薄紅梅」
......
世禮國男 「首里城」
...毎日ぶらりぶらりと手下を引連れて都大路を歩きまわり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...単に積んだ鉄檻の猛牛に送牛人(カベストロ)と称する専門家が附いてえんさえんさと都大路を練ってくところは大した見物(みもの)だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...太平の世の中でもまれには都大路に白昼追いはぎが出たり...
寺田寅彦 「ステッキ」
...そうして二人とも美しい顔をゆがめてチューインガムをニチャニチャ噛みながら白昼の都大路を闊歩(かっぽ)しているのであった...
寺田寅彦 「チューインガム」
...都大路の花のかげ白雲深き鄙の里白波寄する荒磯邊...
土井晩翠 「天地有情」
...それは都大路で見る時のように...
中里介山 「大菩薩峠」
...都大路をしゃならしゃならと歩み出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この句がもし「月天心都大路を通りけり」だつたら...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...ワシントンの都大路を練りまわりました...
三浦環 「お蝶夫人」
...あの都大路を唄ひつゝさすらひ歩く墮落者の肩にあてられたイオリンほどの哀愁もなく...
水野仙子 「輝ける朝」
...広大な都大路を直線に...
柳宗悦 「民藝四十年」
...五人六人連れ立って都大路を練り歩く...
山本笑月 「明治世相百話」
...都大路に鳴っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...都大路(みやこおおじ)へ曝(さら)し物にして曳き出し...
吉川英治 「親鸞」
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