...(今日の民謡と称するものは少くとも大部分は詩形上都々逸(どどいつ)と変りはない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...一体合乗俥というはその頃の川柳や都々逸(どどいつ)の無二の材料となったもので...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...即時にドレもこれも都々逸(どどいつ)文学の語であると遠慮なく貶(けな)しつけてやった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...それよりも都々逸(どどいつ)というものが一ばんお得意のようである...
太宰治 「パンドラの匣」
...文句入りの都々逸というのがあって...
太宰治 「パンドラの匣」
...れいの都々逸(どどいつ)なるものを歌っていた...
太宰治 「パンドラの匣」
...都々逸(どどいつ)の端折(はしを)つたの」「俳諧(はいかい)だらう」「そのケエですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...都々逸(どどいつ)の一つ位は歌って上げてもいいヮ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...中音に都々逸(どどいつ)や端唄(はうた)を歌ふ...
平出修 「二黒の巳」
...「佃育ちの白魚さへも花に浮かれて隅田川」なる近世都々逸の夢も奪へば...
正岡容 「浅草燈籠」
...都々逸でも」ニッコリ笑って...
正岡容 「小説 圓朝」
...いい都々逸も聴かれません...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...例の下五に入れ撥(ばち)の入る独特な都々逸で...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...ことに都々逸を吹く時いっそうに強く滲み出ているように思う...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...おしまいに、寄席の、噺家の都々逸は、あまり美声でなく、どこかとぼけていて、やはり昔ながらに「和合人」式の手合いがのんでとろとろ言いながら歌い廻す、その空気のまざまざとでているのを至上とし、また、とこしえにそうあるべきだと信じます...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...何だか書生が都々逸(どどいつ)を歌って居るのに出逢ったが...
正岡子規 「熊手と提灯」
...その歌を南方先生が字余り都々逸(どどいつ)に訳すると「わが眼ほど耳がきくなら逃げ支度して人に捉(と)られはせぬものを」だ...
南方熊楠 「十二支考」
...都々逸の流行に乗じて皆がその競争をする雑誌であった...
柳田国男 「故郷七十年」
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