...彼等はそれぞれ郷党に根を張って民間の不平分子に反政府の気(きえん)を養わしめ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...わしのはいわば郷党一千余年の歴史が自然に作りあげた気風人情そのままで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...郷党の真の同志たちが実に真面目に自分を支援してくれたことを思い...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...たやすく郷党に容(い)れられ...
岡倉由三郎 「茶の本」
...郷党や知友との反目も余儀なくさせられたものがあったのである...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...隣里郷党・交際・冠婚・葬祭・花見・遊山等の細事に至るまでみな一様不変の軍律をもってこれを支配せり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...郷党にはその位の気風があって宜(よろ)しいです...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...当然郷党(きょうとう)に示す土産(みやげ)がなければならなかった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...僅々一年の後には外国人も内地に雑居して日本人と郷党隣人の交際を為すに至る可しと言う...
福沢諭吉 「新女大学」
...心私(ひそ)かに郷党(きょうとう)に誇りたりき...
福田英子 「妾の半生涯」
...云うまでもなく郷党の先輩であり...
本庄陸男 「石狩川」
...又は郷党的な勢力を以て...
夢野久作 「近世快人伝」
...その中に、藩閥にも属せず、政党の真似もしない玄洋社の一派は、依然として頭山満を中心として九州の北隅に蟠(わだか)まりつつ、依然として旧式の親分乾分(こぶん)、友情、郷党関係の下に、国体擁護、国粋保存の精神を格守しつつ、日に日に欧化し、堕落して行く藩閥と政党を横目に睨(にら)んで、これを脅威し、戦慄せしめつつ、無けなしの銭(ぜに)を掻き集めては朝鮮、満蒙等の大陸的工作に憂身(うきみ)を窶(やつ)して来た...
夢野久作 「近世快人伝」
...家々によって集められた兵数はほぼどれほどか」刑部は郷党中での...
吉川英治 「私本太平記」
...桐野(きりの)・別府・篠原(しのはら)などの郷党の諸将に引率されて...
吉川英治 「日本名婦伝」
...現代にも存続する郷党の制度はこの時の振興にもとづくと言われている...
和辻哲郎 「孔子」
...(郷党、三)という章も、孔子の挙止動作を伝える以外に、季康子との交友関係を伝えていると見てよいと思う...
和辻哲郎 「孔子」
...郷党篇にも方言らしいものがある...
和辻哲郎 「孔子」
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