...芳香馥郁(ふくいく)として万花繚乱たる花園の中を通り抜けて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...郁治はその笑顔に美穂子の笑顔を思い出した...
田山花袋 「田舎教師」
...雪子から美穂子にやる手紙の中に郁治が長い手紙を入れてやったのは一月ほど前であった...
田山花袋 「田舎教師」
...荻生さんと郁治(いくじ)とが奔走して建てたので...
田山花袋 「田舎教師」
...とその瞬間だけは郁太郎が納得しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その火が、軽く燃え上ったところを、与八と、郁太郎が、静かに眺めていたのは夕方のことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...この郁太郎さんという子に藤原家をそっくり嗣(つ)いでもらいたいものだ――わしが...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのあらゆる分泌物が馥郁(ふくいく)として匂ひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...香料もて夕餐の卓を薫郁せしめよ...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...香馥郁(ふくいく)たる悦びの花束なのだけれど...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...義弟の郁之助も泣いたひとりだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...――あれ、郁次郎めが、橋を越えて逃げて行く...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...郁次郎殿は、いかがいたした?」「お……お父様……」「泣いていては分らぬ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...「これ!伜(せがれ)!」「あっ?」「伜」「…………」「伜……」郁次郎は...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...獄中の郁次郎殿と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...郁次郎が、ここに護送される途中から、影の形に添うように、隙をうかがっている彼女ではあったが、救い出す術(すべ)はおろか、近づくことすらむずかしい...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...「郁次郎、郁次郎はいるか...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...彼らの住む年若い陸上都市一面に芸術の華が馥郁として咲き誇り...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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