...僕はこのアルントを郁文堂(いくぶんだう)に売り金六円にかへたるを記憶す...
芥川龍之介 「その頃の赤門生活」
...郁治の妹が二人、雪子は十七、しげ子は十五であった...
田山花袋 「田舎教師」
...郁治の持っている雑誌もそこに参考に出した...
田山花袋 「田舎教師」
...郁治が眼をさましたころには...
田山花袋 「田舎教師」
...」彼は郁子の手を握りしめて...
豊島与志雄 「常識」
...郁太郎もまた、この家に留まっているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...道場へ戻れば道場――郁太郎は...
中里介山 「大菩薩峠」
...郁太郎さんの生立ちもよくわかりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...白い花をつけて馥郁(ふくいく)たる香りを放っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...しきりに郁太郎を手拭で撫でさすっておりましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ馥郁(ふくいく)たる匂(におい)が食道から胃のなかへ沁(し)み渡るのみである...
夏目漱石 「草枕」
...あの新鮮で清潔で馥郁(ふくいく)たる魅力の持主――お夏に興味を持つてゐることは事實で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...馥郁とせし香の何處(いづこ)ともなくして...
一葉 「暗夜」
...馥郁たる香気の事並に時計台の首吊人の事「月を待乳の山に望み...
久生十蘭 「魔都」
...雑訴決断所なら郁芳門(いくほうもん)のそばではないか...
吉川英治 「私本太平記」
...馥郁(ふくいく)と...
吉川英治 「親鸞」
...郁次郎にあらぬ、真の犯人を引ッ捕えてみせる」軒昂(けんこう)として、羅門に、いや、天に向って言った...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...郁次郎が冤罪(むじつ)という反証にはなりません...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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