...何か他のものにさらはれた時にはどうするか? 動物はその真珠貝のまはりの邪魔ものゝふれてゐる処に...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...ろこつに私を邪魔もの扱いにするのもいる」「まことに...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...菌たちはとんでもない邪魔ものに闖入せられたかのように...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...まずこれなる邪魔ものをおたがい心をあわせてかたづけて...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...自分自身が其場に不調和な邪魔もののような気もした...
豊島与志雄 「好意」
...今まで朧気(おぼろげ)に彼を一種の邪魔ものの如く意識していながら...
夏目漱石 「こころ」
...邪魔ものゝ兄が見る目うるさく...
樋口一葉 「大つごもり」
...いよいよお新を邪魔ものにさるゝ種ならんも知れねば...
樋口一葉 「花ごもり」
...どこまで逼つても邪魔ものゝない広場で逼はせたならば何メートル位ひの距離を逼ふものか知らなどゝ代数の問題を解くことも忘れて...
牧野信一 「月あかり」
...おなかの右下四分の一にだけ邪魔ものがいる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あんなにたくさんの邪魔もので上から上へとおおっているのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...けちん坊はその根性以上に大きな邪魔ものを持たない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の方は自分で互に邪魔ものとなる事がらを秘かに処理してみてこそ...
横光利一 「旅愁」
...数えあげたその邪魔ものを...
吉川英治 「江戸三国志」
...「邪魔ものは董太后(とうたいこう)である」と...
吉川英治 「三国志」
...わしをして旧弊のあらゆる邪魔ものを破壊させ...
吉川英治 「新書太閤記」
...も一つ君がいるからだ……君がここにいればこそ僕たちは何んの邪魔ものもなく恋を楽しむことが出来たんだ...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
...母は思ひがけなくはいつた邪魔ものを...
若松賎子 「鼻で鱒を釣つた話(実事)」
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