...何か他のものにさらはれた時にはどうするか? 動物はその真珠貝のまはりの邪魔ものゝふれてゐる処に...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...まずこれなる邪魔ものをおたがい心をあわせてかたづけて...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...父親は一層お島たちのために邪魔もの扱いにされた...
徳田秋声 「あらくれ」
...自分自身が其場に不調和な邪魔もののような気もした...
豊島与志雄 「好意」
...この邪魔ものの一局部へ頭を擲(たた)きつけて...
夏目漱石 「坑夫」
...今まで朧気(おぼろげ)に彼を一種の邪魔ものの如く意識していながら...
夏目漱石 「こころ」
...いよいよお新を邪魔ものにさるゝ種ならんも知れねば...
樋口一葉 「花ごもり」
...婚礼の席には邪魔ものだ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...如何にも邪魔ものが這入つて來たといふやうにぶつぶつ云ひながなら...
牧野信一 「痴日」
...どこまで逼つても邪魔ものゝない広場で逼はせたならば何メートル位ひの距離を逼ふものか知らなどゝ代数の問題を解くことも忘れて...
牧野信一 「月あかり」
...だってこの頃はあなたの体の中にはいりこんだ邪魔ものとさえ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...家じゅうの邪魔ものをみんな二階へぶちあげるきりで更に何年間かを経たでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...さ候へば却而(かへつて)邪魔ものなるべし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「さ候へば却而邪魔ものなるべし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...自分の方は自分で互に邪魔ものとなる事がらを秘かに処理してみてこそ...
横光利一 「旅愁」
...異教という邪魔ものや...
吉川英治 「江戸三国志」
...こんなとき邪魔ものになるような良心めいたものは元々(もともと)持っていなかった...
吉川英治 「大岡越前」
...母は思ひがけなくはいつた邪魔ものを...
若松賎子 「鼻で鱒を釣つた話(実事)」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??